2014年02月12日

『僕とおじいちゃんと魔法の塔』





『僕とおじいちゃんと魔法の塔』


「僕とおじいちゃんと魔法の塔」






先日、香月日輪さんの


「妖怪アパートの幽雅な日常(この春10巻目刊行)」のことを


このブログで少し触れさせて頂きましたが、


読了した主観を書き留めてみます。


一言で表現すれば「面白く楽しめた」に尽きると思います。


この作家さんの本はそのほかに、


「僕とおじいちゃんと魔法の塔(現在5巻刊行)」や


「完全版 地獄堂霊界通信(現在8巻刊行)」、


「大江戸妖怪かわら版」などなど


今年に入ってから26冊ほど読んでいます。


この作家さんの本はどちらかというと「児童書」に分類される


わかりやすく読みやすいストーリーで、


若い人たちが希望を持ちながら経験を積んでゆく姿が


異界の者とのやり取りを添えて書かれています。


同じタイトルでコミックになっているシリーズもあり、


活字である書籍に対する書評や感想は圧倒的に女性が多く


若い人たちからご年配まで読まれている小説です。




その中で私的には『僕とおじいちゃんと魔法の塔』がお薦めかな・・。


海に面した見晴らしのよい場所に建っている秘密の塔。


その塔は、実は主人公の


今は亡きおじいさんが仲間と建てたものでありました。


いまは閉鎖されている、その秘密基地のような誰もいないはずの塔に


導かれるように入ったことにより


幼い主人公の世界観が大きく変わってゆく・・・。


そんな読む者に対するメッセージ性のある物語です。


犬なんかしゃべっちゃうし、美形も出てくるし・・・。笑




古典や純文学も読み込むと深く楽しいのですが、


それらが執筆された当時の時代と社会的背景が


現代とはかけ離れているために、


読者は、なかなか感情移入し始めるまでに時間が掛かります。





そういう意味では、この作家の本はライノベ系であるし、


自分が通過してきた世代のお話であり、


現代のファンタジーでありますから


最初から肩の力を抜いて入ってゆけると思います。




いずれの作品にも共通しているのが


まず主人公の「まっすぐな気持ち」。


主人公の足りない部分を補う仲間たち。


そして異界のものたち。


とかく混沌とした現在の中で


一筋の光を見出して成長してゆく幼い主人公に読者は導かれて


読者は著者の術中にハマってゆくことが心地よい・・・。




今年に入ってから他の作家さんの本も含めて30冊強を読みましたが、


『僕とおじいちゃんと魔法の塔』は私のお薦めです。




実際に太平洋に面した海辺の岬に


こんな塔を建てて老後を過ごせたら


それは愉しいでしょうねっ。


その時は五階建ての屋上に野天風呂を作ろうっと。


 
 
 



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僕とおじいちゃんと魔法の塔(1) (角川文庫) [文庫]
香月 日輪
ISBN-13: 978-4043943319
価格: ¥ 460

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僕とおじいちゃんと魔法の塔(2) (角川文庫) [文庫]
香月 日輪
ISBN-13: 978-4043943562
価格: ¥ 460

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僕とおじいちゃんと魔法の塔(3) (角川文庫) [文庫]
香月 日輪
ISBN-13: 978-4043943784
価格: ¥ 460

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僕とおじいちゃんと魔法の塔(4) (角川文庫) [文庫]
香月 日輪
ISBN-13: 978-4043944385
価格: ¥ 460

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僕とおじいちゃんと魔法の塔(5) (角川文庫) [文庫]
香月 日輪
ISBN-13: 978-4041001318
価格: ¥ 460

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※「ISBN-13:」の「13」は10桁から移行した最新の13桁コードの意味です。
書店などでの注文の場合のISBNは「ISBN-978-4041001318」などとなります。








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Posted by ひげ at 21:15│Comments(2)読書
この記事へのコメント
どうもです。

最近、忙しく動いているので。。なかなか読書の時間が無いのが
現状ですが、『僕とおじいちゃんと魔法の塔』面白そうですね。

明日、書店チェックしてみます♩
Posted by K-TANAKA at 2014年02月15日 21:06
K-TANAKAさん、どうもです。

『僕とおじいちゃんと魔法の塔』はお勧めですよ。
私はここ二日間、お出かけを控えて
別の小説の8冊を纏め読みしました。
Posted by ひげひげ at 2014年02月16日 10:07
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