2010年01月08日

『隅田川七福神めぐり』その4


 
 
 
 












 
 
 
 
 
 




 





さて、何の画像だかわかりましたか?? 笑












 
 
 






答えは浅草の手ぬぐい屋さん「ふじ屋」です。
ここは小さいお店ですがとても魅力的な手ぬぐいが沢山あります♪

前述の画像は上から「めでたい」、「めくじら」、「かまわぬ」です。

http://ryoma.cantown.jp/cgi-bin/WebObjects/Cantown.woa/wa/shop?id=98


 
 
 
  


Posted by ひげ at 07:29Comments(2)七福神めぐり

2010年01月05日

『隅田川七福神めぐり』その3














昭和十二年(1937年)、

永井荷風が五十八歳の時に執筆した『墨東綺譚』。

文中、自身をあてはめた小説家大江匡は

「言問橋」をわたってお雪という女性に出会う。

出会いと別れを、季節の移り変わりとともに

美しく描き切っているこの荷風の私小説と云われる『墨東綺譚』。

その一節にも出てくる「言問橋」は、

戦前の美しくも哀しい小説の舞台となっただけでなく、

戦災の東京大空襲によって命を落とした

おびただしい人々の思いが残る場所でもあります。


知らず歩き過ぎる人もいれば、

今だ幾つかの思いを抱きかかえるようにして橋を渡る人もいる・・。

そんな沢山の思いを渡した「言問橋」に立つと

真っ白なユリカモメたちが只無心に餌をねだり

飛び集まってまいりました。


勿論、私が渡った「言問橋」でポケットに忍ばせていたのは

お雪ならぬ清酒「白雪」であったことは、

たぶん偶然のことでございましょうが・・・。




















続く











  


Posted by ひげ at 23:55Comments(2)七福神めぐり

2010年01月05日

『隅田川七福神めぐり』その2




遥か昔から「七福」とは、

人の本質で最も尊い「宝」とされていた

寿命、裕福、人望、清廉、愛敬、威光、大量の意だそうで

室町時代後期に上記を神仏・聖人にあてはめて

『七福神』としてその象徴としたそうです。



いずれの言葉も人が徳を得て生きる上で

本来必要とされる「自身を律する心」ではないのかな・・。

もし努めずして、自身が自然に振舞えるようになったら

それは素晴らしいことに繋がってゆくはず・・。


とまれ古来、人が福や幸せを求めるにはまず、

自身の心と身を洗い改めて

心爽やかになった上で神仏に願う・・・。

この順序が逆になってはいけないという

永い歴史に継承されてきた活きた言葉だと思います。



人はただ、希望し求めることを優先して、

叶わぬときは不平不満を先に口にするけれど、

その順序を間違えず自身を律する気持ちの大切さと

素朴で純粋な心を持ち続ける強い意志への継続の努力に

救いを託したであろう遠い昔・・・。

医学も学問も科学も、現代とは掛け離れた時代にその事を信じ、

そして縋ってきた膨大な時間と歴史があって、

その経緯の中にある意味での

現代の不安と不信打開への「ひとつの姿勢」が

包含されているのではないか・・・と、

そんなことに思い至ることができたのは、

このお正月の『隅田川七福神めぐり』を経験したうえでの、

これはひとつの御利益といえるのでしょうか。



いま、この忙しく時間の流れの飛び去るかのような人間社会、

じっくりと自身の視点で物事を咀嚼(そしゃく)し、

考え、結論を出し、

それを行動に移していくにはあまりに、

あまりに決断へ要求される時間が短い現代。


今年、これからの自身の方向性に対する

大切なことを見つめられた有意義な時間の

七福神めぐりでありました。











季節に素直に咲く、可憐な十月桜。
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弁財天をお祭りした長命寺。
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布袋尊を祭った禅寺として有名な弘福寺。
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ここは側面から見上げる造りが素晴らしい。
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まるで京都に居るかのようですね。
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弘福寺の境内の建物も風情があります。
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素晴らしき時代を色濃く残す向島「カド」。
http://www.veritacafe.com/after/2008/11/107/










源氏名の表札もかかった味のある昭和なお宅。
二階の簾も風情があります。
































三囲神社の「三囲」は画像のように書いて「みめぐり」と読みます。
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三囲神社拝殿です。
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三囲神社内には「大国神」と「恵比寿神」が祭られております。
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「大国神」と「恵比寿神」に二神一対で商売繁盛。
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隅田川七福神の御像と宝船。
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今回の巡拝コース全容です。上から下に、最初に長めのコースを選びました。
浅草方面から北上する逆コースもあります。
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続くぅ




 
  
 
 
  


Posted by ひげ at 00:08Comments(2)七福神めぐり

2010年01月04日

『隅田川七福神めぐり』その1




この穏やかなお正月、

麗らかな陽射しに誘われて

ここ数年機会を窺っていた

『隅田川七福神めぐり』と

浅草界隈の散歩に行ってまいりました。



この『隅田川七福神めぐり』は、

文政元年(1818年)頃から始まったものだそうで

「七福神めぐり」は、一年の幸福を祈願して

七福神を巡拝する慣わしの町人文化の継承で

関東だけでも複数の場所をめぐるコースは三十位、

一箇所で七つを巡拝したことにできるものは

二十を超えるほどあるそうです。

何れにせよ庶民の一年の息災と幸せを願う気持ちが

いかに多いかを表しているかのようですね。



さて、その中で『隅田川七福神めぐり』は

色紙にご朱印・揮毫と

隅田川七福神の御像と宝船をいただける巡拝で

江戸における七福神めぐりの中で

谷中と並んでもっと古いと云われるのが隅田川七福神です。

所要時間二~三時間、歩行距離三キロ強という

手ごろなコースとしても嬉しいですね。

尚、ご朱印は七日まで有料ですがいただけます。

また墨堤名所案内という隅田川七福神めぐりの小冊子(300円)には

スタンプ(無料)を押しながら巡拝するというものもあります。

巡拝コースの間には墨田の昭和の歴史を残す商店・家屋もあり、

懐かしい景色を味わいながら寿ぎのお正月を味わうことができました。











御朱印と揮毫(きごう)をいただいた色紙。それぞれのお参りで増やしてゆきます。
色紙(200円)にご朱印・揮毫(各500円×6)。
※「大黒天」・「恵比寿」は同じ「三囲神社」内のため6箇所。
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隅田川七福神の御像(各400円×7)と宝船(1000円)。











東武線の堀切駅から七福神めぐりをスタートして、
最初の多聞寺に到着しました。
入り口の風情がとても素晴らしいですね。










 
毘沙門天を祭る多聞寺の参詣です。











戦災を経験してきた昭和な街角には雨水を溜め防火に備える知恵がありました。











こちらはなんのお店なのでしょうか・・、風情のあるお店ですね。







 



明治35年創業の蕎麦処「坂むら」、親子丼はとても美味しいそうです。











実に懐かしく質実な造りの酒屋「小林商店」では、
そぞろ歩きの暖をとる為「白雪」の小瓶を購入しました。











「寿老神」を祭る白鬚神社。外国の方も多かったです。 







 



東向島の昭和の気配ただよう木の階段。学生時代の友人が降りてきそう・・。 
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「春の七草」、新春はもう春を希望する心でいっぱいです。
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「福禄寿」を祭る向島百花園。 







 


 
「福禄寿」を御祭りしたすぐ右の乙女椿の枝には夏羽化した蝉の殻が・・。
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有名なこの「きびだんご」は、ひと串に小さなお団子が五つ、
それが五本で250円也。ほのかな甘味がとても美味しかったです♪











ささやかな「昭和の街並み」は、
時間を経て見るとその辛さの輪郭は次第にぼやけてきて、
ただ、ただ懐かしさが心を穏やかにしてくれます。 











「十月桜」は早三分咲き、春の気配には心を暖めてくれる希望という「力」がある。
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続く



 
  


Posted by ひげ at 09:14Comments(4)七福神めぐり