2014年03月31日

『それは、春の夜の花火』






『それは、春の夜の花火』




それは、春の夜の花火。



静かに咲く夜の淡い煌めき。



水面に映る桜花の幻影に



その潭はゆっくりと流れて身震いする。



もし、明日があるのなら



もし、明日があるのなら・・



きっと、今宵の桜も浅き夢をみるでしょう。



その、散るときを待ちつつ



漆黒の川面にその姿を落しながら・・・。































































































































































今宵は弘明寺からの夜桜を眺めての徘徊・・・。











  

Posted by ひげ at 22:54Comments(0)横濱

2014年03月31日

天然酵母パンの山手「ON THE DISH」








 
 
 
 
 
 






印刷関係に従事している人は既にご存知ですが、


印刷の特色を指定するときに使用する


DICカラーガイド色見本帳があります。

http://www.dic-graphics.co.jp/products/cguide/cguide.html





そして同様にWeb上で色味をあらわすRGBの指定が


日本独自の伝統色としてこんなにもあります。


http://irononamae.web.fc2.com/colorlist/wa.html


単色では視覚的にほとんど差異がわからないくらいの微妙な違い。


でもそれは日本文化特有の色彩感覚に基づいた色であり、


歴史資料などに収集されて現存している色から再現した


日本固有の伝統的な色名称を含めると千百余色にも上るそうです。


いまここで使用している文字色は


山藍摺(やまあいずり)という色です。


hama1のパレットにはありませんので「#38635D」と手入力です。





特に日本では微妙な色味や


人の心の機微、


そして自然界に存在する多くのものを


その日本人の感性により咀嚼し


いろいろなシーンで味わってまいりました。


同じ色を眺めても


その時々の気分・心持ちで違って見えますしね。笑




日光の東照宮で使用された色彩の艶やかさや


和服の布地の煌びやかな世界。


金を使った光り輝く色。


陶芸の釉薬の深さや透明感などインパクトの強い色味。




でも一方では


とても素朴で淡く


気持ちが穏やかになるような色味も多く、


質素で微妙な色味も沢山識別して


それぞれの色に日本独特の語彙・名称を与えています。




おそらくは永い年月を四季の豊かな自然に包まれて過ごし


ほんの百数十年前まで夜の闇が長かった中で


心の奥底に覚えている数々の色たちがDNAに写し込まれる如く


「その記憶」がそれぞれの色を目の前にすると


心の中に知らず知らずのうちに甦ってくる・・・。


つまり遠い以前に何らかの「記憶」があるから


その色の味わいの方向が定まってくるのではないでしょうか。


芽吹きの新緑の瑞々しさに心洗われたり


沈み行く太陽が染める空を懐かしく感じたり・・・。


そして、それは色だけでなく匂いや味、


指先で触れた感覚など多岐にわたります。




たとえば、子供の頃遊んだ玩具や季節の匂い。


たとえれば、兄弟で眺めた秋の夕日。


そして、幼少の時代に食べた「家庭の味」。


「三つ子の魂は百までも」と言われるように


はっきりとした覚えがなくても


それぞれの経験が幾重にも絡まって


現在の自分の嗜好と思考の方向のベースが決まってくる・・。




私の拙い表現力ではまだ上手く表現できませんが、


数々の「すり込まれた」であろう淡く素朴な毎日の事柄が


いまの自分の「物差し」となっている・・。





だから、いろいろなものや情報に触れ


食べ、視て感じる上でも、


しっかりとしたものを吸収したいと思うのです。






今回のブログの画像は土曜日に訪れました


横濱・山手のこだわりのパン屋さん


天然酵母の「ON THE DISH」の画像です。








「ON THE DISH」
住所:横浜市中区仲尾台40-6
電話番号:045-622-1107
営業時間:11:00〜17:00
定休日:日曜日〜木曜日(金、土曜日のみ営業)
駐車場:なし
http://on-the-dish.jugem.jp/



「ON THE DISH」への道順
http://fujihige11.hama1.jp/e917517.html
根岸森林公園駐車場は桜の季節には満車が多いのでご注意ください。



























































      「Cotton」
      自家製なつめやし酵母・国産強力粉・天然湧き水・
      グランドの塩・菜種油・メイプルを使用。
      もちもちの食パンです。













      「Fig Cheese」
      自家製なつめやし酵母・国産強力粉・天然湧き水・全粒粉・
      オーガニック白無花果・井筒赤ワイン・グランドの塩・
      純粋はちみつ・オーガニッククリームチーズを使用。
      いちじくとクリームチーズのバランスが絶妙です。











      「Focaccia Cheese」
      自家製なつめやし酵母・国産強力粉・天然湧き水・
      グランドの塩・メイプル・ローズマリー・
      スペイン産オリープオイル・北海道産3種のチーズ・
      ギリシャ産オリーブを使用。カリッと焼いていただきます。











      「Marron」
      自家製なつめやし酵母・国産強力粉・天然湧き水・
      グランドの塩・沖縄黒糖・イタリア産マロングラッセを使用。
      トーストしていただきます。











      「饅頭(まんとう)」
      有機天然酵母・国産強力粉・国産薄力粉・きび砂糖・菜種油・
      グランドの塩・天然湧水などを使用。
      しっとりとしたもちもちの蒸しパンは何を挟んでも美味しい。
      こしあんや焼き豚・野菜などを挟むのがお勧めです。






























      テイクアウトだけでなく、軽食もとれます。




































 
 
 
 
  

 
  
  

Posted by ひげ at 00:17Comments(4)横濱

2014年03月28日

春の夜曲







野毛の「ちぇるる」前の満開に近い桜花は今夜の景色。







早いもので


先日までの寒さで気持ちはまだ少し縮こまっているのに


もう「桜」の季節が足音を立てて近づいてまいりました。


京浜急行の高架から見下ろす


桜の名所である「大岡川プロムナード」にも


数日前から桃色の雪洞(ぼんぼり)が点灯しはじめていて、


青空の日中はポカポカと心緩む日も


多くなってまいりましたね。





私はこの二週間ほど


腰痛が再発してしまい、


少しだけ不自由な毎日を送っておりましたが、


ここ数日の暖かさもありまして


だいぶ回復してまいりました。





別に腰痛を理由にする訳ではありませんが、


私はここ数年は「ゆっくりと歩く」ように心がけています。


面白いものや、楽しいものに向かって


一直線に駆け出すという年齢でもなく、


ゆっくりとマイペースで


周りを見渡しながらひと足づつ・・・。





過去のブログにも書かせて頂いたように、


いままで見落としていたものや


時間を掛けてゆっくりと湧いてくる「晩熟(おくて)な感情」。


若い頃には、そういうものに気づこうとせずに


只々、思い切り目指すものに駆け寄っておりましたが、


「ゆっくり」とした歩みで周りに視野を広げると


新しい発見や、新鮮な感情が


まだまだ存在し生まれてくることに驚きます。


効率だけを優先して「時間を掛けない」のではなく、


あえてゆっくりと「時間を掛ける」ことへの意義がそこに・・・。





人はその齢ごとに「視える景色」が違います。


それを知っているか知らないかによって


自分以外の人たちに対する理解度が


格段に違ってまいります。


それは子供に対しても異性に対しても、


身近な人にたいしてもすべてにわたります。






自分の視点とは異なった考え方や異見(いけん)にも


またひとつ「別の真実」がそこにあるのかもしれない・・・。


そう理解を広げることによって


そこに「齢を重ねる意味」が出てくるのかな・・。





そんなことを思いながら見上げる「この春の桜」は


はたして、これからどんな景色を見せてくれるか


私は、これからの季節を、


とても楽しみにしているのです。










所謂「初鰹」は「横浜すきずき」での今宵の嬉しい一品です。





こちらもたまらない「蛍烏賊」です。





さて、「旧バラ荘」へ。






琥珀の色に深く心が溶け、今宵も浮遊するのです。












今宵はライブです。チャージ¥500にワンショットもワンコイン。
あとは感謝の気持ちの「投げ銭」となります。






今宵は、てづかのぶえさんの「ウクレレ唄会」。
お酒を頂きながらライブを間近で味わう至福に酔う時間です。
※掲載の許可を頂いております。












「蘇州夜曲」や「赤い花 白い花」などの美しいメロディが野毛の夜に流れ出して、
私は今宵も深く静かに酔ってゆくのです。


























  

Posted by ひげ at 22:54Comments(2)横濱野毛

2014年03月22日

春の休日を遊ぼう。





朝の光が目覚めを誘い・・・








れた春の休日は


カブリオレの屋根を開けて


ゆったりとみなと界隈への散策。


風はまだ冷たさを残しているけれど


もう陽射しは頬に暖かい。




そして春の気配は人の心をほぐしてくれる・・・。


開き始めた木蓮、


蕾を膨らませている桜、


まだ開いたことのない本、


春は新しい可能性をそっと告げてくれる。




春の休日を遊ぼう。


陽射しに誘われて外に出よう


春を愛でて一食を愉しもう。


その食材にも「春の力」が


込められているのだから。









部屋に回りだす光・・・










春の陽射しを浴びて・・・











そうだ、今年は海に行こう。












海の光を浴びに・・・。












「春の暖気」でエンジンを温めます。














そして山手「Le Traiteur Oguro(ル・トレトゥール オグロ)」へ。











爽やかな「サーモンマリネ・サラダ」
千葉県産デザート・トマトを使った
春にピッタリのサラダ。\380












しっかりとした「鶏もも肉のグリエ 大根のクリームソース」
レモンの香りを効かせた爽やかなクリームソース。
ボリュームのある一品。\580












季節を告げる「春のグリルサラダ」
旬の新鮮野菜をしっかりとグリル。
アンチョピとオリーブで合えた定番の人気サラダ。\280










私のお勧め「人参のラペ」
もう一人前しか残っていないくらいの人気です。
コリアンダーが香る大人の味わい。
干し葡萄の酸味と人参のコクのバランスが嬉しい。\280









軽やかな「アルザス風キッシュ」
玉ねぎとベーコンの旨みたっぷりの
王道のキッシュ。\380












今日は左の「かぼちゃのポタージュ」。
先週は右の「カリフラワーのポタージュ」。
共にどっしりとした味わいの濃いポタージュです。

これはね、もうたまらない美味しさで
その濃厚な味わいは少量でも十分。

私はこれだけでワインを頂きます。笑

共に\380























そしてこれを忘れてはいけません。
「生ハム 3号」
注文してから切ってくれる一品はワインに最高に合います。









ほーら、ほら、
自宅のお皿に盛り付けて、レモンを絞り
和風のだし塩とミルで削ったペッパーをお好みで振り掛ければ
あぁ、もう・・・、・・・、・・・・。バタッ





































http://www.youtube.com/watch?v=DpI3J1Ad5O4

そう、大滝詠一の「スピーチ・バルーン」を聞きながら・・・。












  

Posted by ひげ at 00:07Comments(0)横濱

2014年03月14日

「今夜は独活」です。





















今夜は独活(うど)の煮びたし。



わたくし風の簡単レシピで「春」を味わいます。



出汁なんかは「茅乃舎」の焼きあご入りの出汁を主にして、



お塩・醤油だけで浅く火を通します。



そうして、お気に入りの器のひとつに



そっと盛り付ければ・・・・ほら







厄介なことも、



面倒なことも、



そして、諸々の理不尽なことも努め忘れて、



週末の愉しい「季節の舌鼓」を



「ほっ」と、味わえますょ。笑






「幸せ」の基準は、毎日の何気ない時間。



小さくささやかな事柄への満足感。



その積み重ねが心を穏やかにして



当然来るであろうストレスや悩みを軽減してくれるのです。







そういう気分で



季節を味わい、



今このときを味わうということ。



そんな愉しみは人生の時々の妙薬でもあるのです。






「茅乃舎」
http://www.k-shop.co.jp/products/dashi/?utm_source=yahoo_SHIMEI&utm_medium=cpc&utm_campaign=SHIMEI

 
 
 






むふふっ・・・



 
  

 
 
  
 
 









  

Posted by ひげ at 21:05Comments(2)料理

2014年03月11日

「ハヤシもあるでよ」・・・





「ハヤシもあるでよ」






の、「ハヤシもあるでよ」ってCF、


知っている人、いますか??


たぶん、結構古いコマーシャルですから、


ご存知ない人の方が多いでしょうね。




あ、それはそれとして


このところ、私は・・、


あの懐かしく


口当たりの良い


「ハヤシライス」にゾッコンです。ハイ♪





私のカリーも、かなか好評なのですが、


最近作る「ハヤシライス」は、


もうねっ!!!


「そう来るのかよっ!!」と、言うくらい


それは懐かしく甘くて・・・、


それこそ「犯罪を犯したくなるほど」美味しいものなのですょ。ニヤリ





っと、市販のハヤシのルーは二種類合わせて


あとは玉葱とアメリカンビーフ(和牛よりこの方が良いです)、


あ、気が向いたらブラウンマッシュルームを適宜追加。


それだけ、たったそれだけです。




近頃、考えすぎたカリーよりも、


素朴に懐かしく、


そして、しっかりとした「ハヤシライス」。


あぁ、今夜も美味しいなぁ・・・・♪♪♪




あ、ちなみにルーですが、


私はS&B「DINNER HAYASI」と


ハウス「完熟トマトのハヤシライスソース」を、


7対3くらいの割合で合わせます。




カレーを作るよりも簡単でムフフですから、


この週末にでもお試しくださいませっ。笑






ハヤシライス



ふ っ ふ っ ふ っ ・ ・ ・





 












もうね、「しゃり」も立っているし、これは美味しいですよぉ。

 
 



ひっく


 
 
 
 
  

Posted by ひげ at 20:37Comments(0)料理hama1ブログ

2014年03月09日

『あの頃』を、いまここに・・・。
















自宅から歩いて行ける距離にあるBAR「BEZ RECORD」。


ネットで検索すると懐かしいアイドルのレアなアイテムや


秘蔵動画の宝庫で、


熱狂的なファンの人たちが夜な夜な集い、


その思い出と当時の等身大な自分を「曝け出せる」、


そんな場所として


まるで「思い出の自分の部屋」のような空間に


ここは各地から訪ねる人たちの憩いの場所となっているようです。






もちろん、懐かしのアイドルや外タレにロックや


とってもレアな思い出の動画が溢れているこの場所というだけでなく、


何よりも「あの頃の自分である素」に戻れる空間は


現代ではとても貴重な場所であります。




そして「懐かしさって何だろう・・」と、


人それぞれに過去への記憶や思いは違うけれど、


誰にも犯されない思い出というものは


何かに行き詰まったり


悩みを抱えて立ち止まったりした時や


物事が上手く進んでいる時でさえも


各自それぞれに「振り返る瞬間」があります。




それは懐かしいあの頃のちょっと恥ずかしくも


心躍る内緒にしている記憶・・・。


そんな気持ちの扉を少しだけ開け


そして肩の力を抜いて、


ひたすら厚くなった面の皮の奥に恥ずかしさをチョイと隠して・・、


い、いや、そんなことよりも「懐かしい思い出」は


例えば初恋のように、その人だけの「大切な宝」であるから、


そんな思いを時にそっと振り返りながら


確認してみるのも良いかもしれません。





ほら、貴方だけの「あの思い」が当時の心と共振しながら、


いま静かに時を経てよみがえる・・・、


そんな「数量限定」の止まり木の席に今宵座ってみるのも、


長い人生の中で、とても大切な時間でもあると私は思うのです。












それは、セピア色の懐かしい「思い出の一片」。














































混沌とした思い出にも、あの頃の心象が存在しています。








































懐かしさって何だろう。

過ぎてしまった時間。

遠くなるばかりのあの頃。

まだ若き頃の満たない自分。

手の届かなくなってしまった大切な瞬間。



人は、それぞれの思いを例えるかもしれないけれど、

懐かしい感覚は心の奥底にまだ残っていた埋火のような

その人だけの大切な「思い」。

それは、デジタルでは語りきれないアナログな世界。



あの夏の儚い花火のように、

人は何かの機会に

そこに、その世界に、帰って行くのかもしれない。














































あ、また、出すぎな酔っ払いですね私・・・、・・・。ひっく











※画像の掲載はお店の許可を頂いております。






  

Posted by ひげ at 13:12Comments(0)横濱

2014年03月08日

晴れた休日は・・・
















爽やかに晴れ渡った休日の朝は、



久しぶりにカブリオレの屋根を開けての横濱散策。



まだ風は頬に冷たいけれど、



「春」への希望に満ちている。



たとえ月曜からの多忙な時間が目の前にあったとしても、



この麗らかな陽射しには目を細めてしまう。



まだまだ、これからへの選択肢はあるはず、



自分から限界の線を引かないで



十分な睡眠の先に希望を見つけよう。



みんなおなじ道筋を通るのだから・・・。



















































































































































  

Posted by ひげ at 13:39Comments(0)横濱

2014年03月07日

『旧バラ荘』のこと












ネットで野毛の「旧バラ荘」が


モバゲーのCFにワンシーン出ているのは知っていましたが、


こんなにいろいろなシーンで使われているとは思いませんでした。


それ以外にも「まほろ駅前番外地」でBAR ナイトフライとして出ていたり


アラーキーの撮影したJRのポスターとかいろいろと・・・。










http://www.youtube.com/playlist?list=PL7B190DD889705884

モバゲーのCFを「すべて再生」してみて、数えちゃいましょ

























あぁ、わたしは最近、こんなBGMでハイボールな世界を浮遊しております。

願わくば素敵な週末を・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=E7lIffL3xaQ&list=PLpBrzig9KuC5ofXMLQHYDpGOI8cWtWoJX&feature=share

http://www.youtube.com/watch?v=k9Hu9F7CiK0&list=PLA6C6CC75E7C3C7F4&feature=share&index=1

http://youtu.be/Cob4v7AHlfw












  

Posted by ひげ at 19:56Comments(0)横濱野毛

2014年03月04日

薔薇よ薔薇、野毛に咲く薔薇よ。




















今回の野毛徘徊は、落ち着いて呑みたいので


月曜の晩に出没です。


昨年、軽井沢のオープンカーの集まり


「秋軽2014」でご一緒しました


ボクスター乗りのRicoさんがストーンズのライブと


お仕事に併せて関東にお出でになるということで


桜木町駅で待ち合わせて


ご一緒に野毛の呑み歩き(徘徊)となりました























まずは隠れ家のような酒処「侘助」を覗きます。

既に月曜のこの早い時間帯でもう満席です。

人気店でカウンター6席+αでは仕方がありまへん。

私はこのお店の奥まった立地の妖しさとお店で扱うお酒、

そして、お通し7種セット1500円がとても気に入っているのです。

それはまるで京都の先斗町の路地奥にあるような

お店の佇まい、この雰囲気が良いです。


【以前の「侘助」に行ったときのブログです。】

http://fujihige11.hama1.jp/e1009954.html














次に、すぐ近くの「武蔵屋」さんを覗きます。

こちらは今日はお休みみたいですが、

これはネタ的にご案内したのです。

外から見ますと看板も暖簾も何も無い、

まるで古い昭和の普通の一般家庭のような玄関の造り。

でも、知る人ぞ知る「野毛」では隠れた超有名店、

お酒は一人三杯までで打ち止めの所謂「三杯屋」です。

気になる人はネットで「野毛 武蔵屋」で検索してみてくださいね。












さてさて、鮮魚が美味いいつもの「横浜すきずき」に向かうため

野毛の風情を醸し出す柳通りの提灯をくぐります。

これは撮影のために少しだけ戻ったのですが、

やはり酒呑みは柳通りから入らないと野毛の気分がはじまりません。ニヤリ

この小径、月曜というのに歩く人を千鳥足に誘う

美味しそうな匂いと店灯りが我々の心を誘惑します。

↓ 画像はRicoさんの後姿です。



















さて「横浜すきずき」で美味しい会話を肴にスタートです。

店内の提灯も酒好きの背中を押してくれます。笑

画像は当日「ひな祭り」に当てて女性だけに

口当たりの爽やかな「濁り酒」のサービスです。じゅる





「新じゃがいものそぼろあんかけ」 200円(半額)




「春きゃべつのスープ煮」 300円(半額)




「新玉葱のシザーサラダ」 250円(半額)

 


「横浜すきずき」では、新しいメニューや

季節モノの幾つかを月の初めに半額で提供するサービスがあり、

お客さんの反応を読む意味でも「お店とお客」共に満足できる、

とても良いシステムだと思います。










ここでの〆は「本カワハギの刺身(肝付き)」です。

うはぁ!! これは美味い♪♪









さてさて、そろそろ、お目当ての「旧バラ荘」へ向かいましょう。


・・が・・・、おゃぁ、まだお店に灯りが点っていません。笑


では急遽、BAR「日の出理容院」へ・・・、と、ここも真っ暗。爆


【以前の「日の出理容院」に行ったときのブログです。】

http://fujihige11.hama1.jp/e983277.html



では次っ行こっ、で、


ハンドクラフトビール専門店「Una Casa de gb gb El Nubichinom」へ!!

http://fujihige11.hama1.jp/e1113310.html


そこで目出たく三名様、受け入れ先を確保できました。爆


でも野毛ではこういうツブシの利くお店の選択肢が沢山あるのが嬉しい。


まるでアトラクションを選ぶように各お店をフラフラと徘徊する・・・。


そんな事すらも「愉しみ」にしてしまうのが野毛という街の魅力です。


つまり決まったルートや頑ななマニュアルなんかではなく、


その時々の最善を引き当てられるような


自分の運を試すような徘徊であって、


それはまるで、あの懐かしい駄菓子屋さんにあった


紐(ひも)のついた糸引き飴の「籤(くじ)」みたいなのです。笑

http://store.shopping.yahoo.co.jp/yamatoya/f10061.html











では乾杯~♪♪♪












彼女たちは湘南ビールの「大磯こたつみかんエール」 5%。

わたしは那須高原麦酒の「ナイン・テイルド・フォックス」 11%。

それぞれのグラスに川面のネオンが妖しくゆれて

私たちの酔いは少しずつ今宵も深くなってゆくのです。








さぁて、このお店にも別れを告げて


再度「旧バラ荘」へ泳ぐように向かいます。ふらふら


野毛では数件ハシゴするのが普通なのですよ。


そして実はね、この夜は「旧バラ荘」のオーナーの相馬さんに


「月曜は、お店開けといてョ」と、


事前に予約しておいたのです。


相馬さんありがとう。無理言ってゴメンね。













ほら、この「旧バラ荘」の一画だけは深い昭和のノスタルジーの世界。

私たちの親の世代やその上の世代の息遣いが聞こえてくるかのようです。











そしてドアを開けるとマスターの相馬さんが迎えてくれます。

勿論、いつも「ただいまぁ」と、ご挨拶です。










店内の終戦直後の香り漂う「S字カウンター」の止まり木に身を置きます。











CFやロケでよく使われていますこのお店。

でもこの日は貸切り状態です。

まずはバーボン・ハイボール。勿論、炭酸はきつめです。

今宵はフォアローゼスのブラック。











いいねぇ、いい雰囲気だねぇ。









週末はライブが入ることも多々ありますから、


静かに昭和な時間を味わいたい人は平日がお勧めです。


お店は不定休。午後八時過ぎから開きます。


当日、お店に電話して確認すればタイミングも完璧でしょう。



★「旧バラ荘」(なるべく週末のライブ中へのお電話はご配慮を)
045-515-7787



この界隈から大岡川を挟んで向こうの東側は所謂「歓楽街」、


「妖しいお店」や「あらまぁなお店(ポッ)」が沢山交じり合っています。


そして青江三奈の歌った「伊勢佐木町ブルース」な世界そのものが


今でもここには残っているのです。


そうそう、川の上流には昭和三十年代の頃、通称「親不孝商店街」がありました。


また2005年頃までは妖しげなピンクネオンと


異国の声が普通に飛び交っていましたね。


JR 桜木町駅から京急 日の出町駅までのエリアには、


一説には500軒とも600軒とも言われる店舗数の野毛地区。


一時期よりも店舗が少なくなったとはいえ、


まだまだここでしか味わえない世界を色濃く浮遊できます。





JR 桜木町駅を挟んで港側の明るい景色である


「みなとみらい地区」とは対照的に


南側は開港から戦後の闇市時代の歴史を背負ったディープなエリアです。


そんな場所の齢を重ねたBARで呑むということは、


「あの時代を感じながら、あの当時の気配」を肴に


呑むということにも等しいのです。













ほら、あの時代の「何かの気配」が、

耳元で囁いてくるかのように影が縁取る薄明かりです。











1923年の関東大震災により大被害を受けた横濱。



そして終戦直前の1945年に約500機の米国爆撃機などの空襲により



再び大半が焦土と化した横濱。



戦後横濱の主要大部分が広く進駐軍に接収されていたあの頃。



カマボコ兵舎が沢山並び、外人の乗るフルサイズの外車が街を走り、



フェンスに中はアメリカだった昭和20年代。



復員兵や職のない人たちが闇市と屋台が軒を連ねていた野毛に集まり



親を亡くした子供たちがDDTの消毒薬の匂いをさせて



「野毛に来れば何でも揃う」といわれた時代。



1948年に美空ひばりの本格スタートとなった野毛の横浜国際劇場があり、



市電やトロリーバスが走り回っていた横濱の街。



その後、復興を始めた横濱港にまだ世界中の豪華客船が寄港していた時代は



音楽や食べ物、そしてファッションや遊び。



「流行」の最先端情報は東京ではなく横濱から入ってまいりました。



横濱港界隈が「横濱の表」ならば



野毛界隈は横濱の歴史の影を背負った「裏の横濱」としての生い立ちをたどり、



華やかな経済成長を続けた当時の日本の表舞台としての横濱の



もうひとつの顔であり、背中合わせの「野毛の歴史」が今も息づいている。











中にいるお客さんたちをそのままにして、

入り口で両手に花な相馬さん・・・、・・・。笑









夕闇に包まれだした野毛は、



昼間とはまったく別の世界に変わります。



呑み屋やBARの店隅や路地裏の奥に隠れていた



あの昭和時代の気配が息を吹き返しながら



夜の闇の中に漂い出てくるのです。



その雰囲気はこの街独特のもの、



戦後の闇市の時代からの人々の沢山の思いや



泣き笑い、そして希望と欲望と絶望。



そんな思いを抱きながら消えていった人たちの気配が



この野毛には残りながら思い出すように漂っています。



ほら、酔った頭で静かに気配を感じれば



あの時代の大きなウネリと



その中で生きていた人たちの残留思念たちが



ポツンポツンと点在する呑み屋の店明かりや



街灯の灯りの影に深く息を潜めているのがわかるはず。



明るく仲間とワイワイ騒ぎ呑むのも愉しいけれど、



時には、そんな昔に思いを馳せながら



適度に語り合い共感を覚えながら



静かに呑む酒もまた格別に感じる



桜を待つ野毛界隈の今日この頃でもあります。



そんなことが頭に過ぎりながら、



とても有意義で愉しい時間を過ごすことができました。



また、呑みましょうね♪♪♪





 
 
 
 
  


  

Posted by ひげ at 21:51Comments(2)横濱

2014年03月02日

横濱雑感・情報誌など












「はま太郎」創刊号(右)

http://www.seiyosha.net/#!hamataro-poster/cfkf










雨のそぼ降る横濱。



本日は定期的にチェックしています伊勢佐木町の



有隣堂の「横濱コーナー」で



雑誌・書籍を購入に・・・。



ついつい、買いすぎてしまうのが



問題と言えば問題なのですが、



本日も幾つかの情報を手に入れました。





はっきりとはわかりませんが



おそらくは「横濱」を題材にした



雑誌・小説・書籍類は



国内の各都市名の中で一番多いでしょう。



歴史あるこの街に思い入れる人たちが



それだけ多いということなのかもしれませんね。















「はま太郎」2号(左)

http://www.seiyosha.net/#!hamataro2poster/c1gri





■星羊社「はま太郎」

http://www.seiyosha.net/
http://www.seiyosha.net/#!news/c2rf



















「京急線 普通電車の旅」Vol.37
南太田・井土ヶ谷編 3p

「清水ヶ丘公園」や「cafe KuKuRu(6P)」も掲載されています。

http://www.keikyu-ensen.com/magazine/













「京急線 普通電車の旅」Vol.37
南太田・井土ヶ谷編 12p

228段階段には野良の「ハクビ」が写っていました(赤矢印)。















横浜市 季刊誌「横濱」神奈川新聞社

http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/koho/kikanshi/
http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/koho/kikanshi/043.html
















「ヨコハマ浄夜」 平岡正明著

http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784750003337







 
 
  

  

Posted by ひげ at 20:05Comments(0)横濱