2013年11月14日

『 栄・養・素 』









さてさて、私のブログの更新もだいぶ間が開いてしまいました。


定期点検のビーカブもずっと受け取りに行けなかったし・・。





実は、先週から私を怨む菌が肺奥に入ったらしく


熱を出して先週半ばからバッタリと寝込んでおりました。


日頃、十二分に体調には気を付けてはいるのですが、


一旦体調を崩すと若い頃に比べて治るまで時間が掛かります。


それがイヤなので毎夏は風邪対策として真っ黒な日焼けに努め


ビタミン補給を行ったりして、


その年の冬の風邪を引きにくくするのですが、


( 私の体質上、風邪が引きにくくなります )


今年は夏の海に一度も行けませんでした。


その結果・・・だけではないのでしょうが、


初冬からこの体たらくです。ケホケホ


医者で検査した結果、


なんと私の肺の年齢は八十八歳。Ho、目出度い数字です。笑


再測定でも八十六歳でした。これは笑うしかありまへん。アハハハ







そんなこんなで先日からやっと仕事には復帰しましたが、


まだダルイくてフラフラですし、ずっと声が変なのです。


そう、今の声って志村某の「バカ殿様」と同じ声系なので、


通勤電車の中などで不意にしゃべると


周りの人たちの目が点になります。汗


せめてジャズシンガーの綾戸某さんくらいに言ってよね。


い、いや、トッポジージョ・・・・・。知らないか。笑


すんごくナチュラルに声が裏返ったりシャウトするので、


デビューしたらきっと個性派シンガー間違いなしでしょう。爆


どうやらこの声で寝言を言っているようなのは内緒にしてください。







さて、そんな先日、


妖しいミドルが臥せっていた先週三日間、


若田さんがソユーズで宇宙に上がったり


台風30号がフィリピンを襲ったりしていたのですが、


その数日間だけでも読了した本は、


数えてみますと実に11冊でした。


あと、ネット小説が二本。笑


薄い本でも400頁、厚い本では一千頁近いですから、


平均すると毎日二千頁にとどく位の量を読んでいたのね。


こりぁ、目にも負担がくるわけだ。


毎日がほとんど眠っているか本を読んでいるだけで


過ぎて行きました。


勿論、食事とトイレくらいはありましたが・・・。







ホントは熱のあるときに読書すると


母親からよく「熱が上がるわよ!」と注意されて育ったのですが、


高樹のぶ子の「満水子」の上・下巻などを読み耽っていますと、


ストーリーに引き込まれてもう、止まりません。


半分意識が飛んだ状態で活字が勝手に頭の中を歩き・飛び・刺さります。


力なく本を広げて数ページ読んでは、


気がつくと寝てしまっているのですが、


それを幾度となく繰り返していると


本のストーリーが頭の中で実体験化して行き


まるで当事者的な立場で一喜一憂しているような感覚に浮遊します。


活字が脳にシンクロしているような感じで、


アルコールで酔った感覚とはまたひとつ違って


これ、ちょっと面白い体験でしたね。






高樹のぶ子著の「満水子」は現在、品切れ重版予定なしで手に入らず


ネットで単行本を古本として購入したものです。


本の内容は芸術家としての女性主人公の情念の一側面を


取材する側の男性視点で彼女との短くも長い一年間の付合いとして


色濃くとり上げたフィクションで


そのストーリーの濃度に臥せった私の熱が感応して


とても心象に残る一冊でした。


芸術家系の女性ってこんな感覚の人が実際に多いので


リアル感もありました。







さて、そんな読書。


体調の良いとき、疲れている時、


気分が落ち込んでいるときや


充実した一日を終えようとする時、


或いは十二分に時間の取れた年末年始などなど、


本好きな人は、


それぞれのシーンで「読みたい本」というものを持っています。


今日は寒いからカーディガンをもう一枚・・と、同じように、


その時々のTPOに合わせて咀嚼し易い一冊を持つということは、


ある意味、自身の「足りない栄養素」を摂取するのと似ています。






肉体的に必要な栄養は食べ物・飲み物を口から受け入れるのと同様に、


ご承知のように精神的に必要な心への栄養素というものは


適材適所な本であり音楽であり、


私の場合は横濱の散歩でもあります。


それは、大掛かりな旅行とか


大きな買い物ではなくて、


身近にあるモノ。


たとえばささやかな幸せ感とかもOK。


手を伸ばせば届くところにあるモノこそが、


自分の心への気軽な「サプリメント」になります。


この栄養素は即効性のある薬ではないですから、


絶えず、そして少しずつ摂取することが肝要です。笑


そして、それは気付かぬうちに物心共に病の元を摘んでくれるはず・・。







特に「読書」はある一定の期間・一定の読書量を超えると


目の前が突然開けるように本の世界の愉しみ方が


それこそ理屈ではなく理解できるようになります。


勿論、字を覚えるだけでなく、


考え方にも幅と奥行きが持てるようになる・・・。


すんごい潜在才能のある方は


大きく成長して思考の枝先が開花するでしょうし、


私のような普通の人、それはそれなりに・・・。笑



本日は本屋店主のボヤキを聞きながら手に入れた一冊。


先日、他界しました連城三紀彦の


直木賞受賞作「恋文」を手元へ・・・。





















『 栄・養・素 』


画像は仕事的にいうとスリップなのですが、
ちょっとエッチィのであえて「短冊」と書いておきます。
画像の書店が取次ぎにだす「注文短冊」、日販注文ものです。
あと、帯は別名「腰巻」とも・・・、・・・。バキッ












『 栄・養・素 』


http://book.akahoshitakuya.com/b/4101405204



 
 
 
 
 
 
 


タグ :読書

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Posted by ひげ at 20:31│Comments(0)読書
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