2014年08月26日
「夏が行くよ。」
「 夏が行くよ。 」
まだまだ陽射しは強いけれど、
季節はゆっくりと移り行く・・。
帰宅時に気がつけば足元から秋の虫たちが
夕闇の中で小さく囁き出しています。
外来種のアオマツムシの鳴き声は
ちょっと侘び寂びには程遠いですが、
私たちが待ち望んだ「秋の気配」は
ここそこに忍び寄っているのです。
「 夏が行くよ・・。 」
どこかで、誰かが
呟いているかのように
あの強烈な夏も
今年の思い出を乗せて、
遠く南に去り始めています。
そんな南に帰る夏に
蝉たちは
只、ただ、鳴いているのです。
残り少ない夏を惜しむかのように・・・。
この夏、海に行かなかった私も、
少しだけの心残りを携えながら、
蝉たちと同じ思いをいだきながら・・・。