2014年09月15日
Sunshine filtering through foliage

秋空に鳩の舞う「からっぽの木」です。
秋の日射しは気持ちよい。
爽やかな風が身体を通り抜けてゆく。
開け畳まれた黒いカルマンの幌を
ボディと同じ色のハーベスト・ムーンのトノカバーでくるめば
ほら、カボチャの馬車の出来上がり。
何頭かの馬に引かれての横濱散歩。
みなとみらいから赤煉瓦、
山下公園から元町へのオープンラン。
山手の「えの木てい」で薔薇のメレンゲとケーキを買い
「ブラフベーカリー」でシナモンドーナツを。
それから、それから、
「尾嶋」でサーモンのミモザサラダと
スパニッシュオムレツを追加して、
自宅に戻ったら、
禁酒中なので緑茶で昼食。
あとは、ゆっくり・ゆったりと読書したら
お昼寝といたします。
「からっぽの木」の周りを飛び交う鳩たちも気持ちよさそうな、
休日のすべてが休憩時間です。

横浜市山手にある洋菓子店「えの木てい」
http://www.enokitei.jp/

駐車は二台まで。

木洩れ日のガーデン・テラス席。


テラス席での食事やお酒は午前11時からです。


いまの季節は爽やかな風と・・・

振り降りる秋の光に包まれます。



「からっぽの木」へ戻りました。

秋空の景色がとても気持ち良い丘です。


野良の「ハクビ婆さん」です。
2014年09月08日
秋風

「秋の椀」は、湯葉とオクラにしめじのお吸い物。
しっかりと出汁をとり、別に火を通した食材を盛り
三つ葉を添えます。
アップ用ではなく、早く食べたいので流しに置いての撮影です。笑
気の早い秋色の葉が枝から落ちるように
耳慣れた蝉の大合唱から
ひとつ、またひとつと、鳴き声が減ってゆきます。
まだ時々に陽射しは強い日はあっても
その風はどこか涼しさを感じさせてくれます。
今年の秋は、早く訪れるのかな・・。
それにしても、もう九月を幾日か経って、
時間の過ぎ去るのがとても速く感じるのは
重ねてきた齢のせいだろうか。
家の周りの秋の虫の寂しげな音(ね)も
ひとつ週を跨ぐごとに増えてゆき
日没の時間もだいぶ早くなりました。
綿帽子を纏った種たちが風に舞いはじめるのももうすぐ。
足早に去ってゆく今年の夏。
雨も多く、緑繁茂したこの夏。
汗を落としながら毎日通勤した夏。
ひどい風邪にやられてしまったこの夏。
そんな夏が今年の思い出とともに南に去り
涼しく爽やかな空気に包まれる
あの待ち望んでいた秋が近づいております。
これから来る季節は「澄んだ空」の季節。
空高く雲が流れ
汗もわずかな気持ち良い季節です。
もう初物の秋刀魚は頂いてしまいましたが、
秋はいろいろと食材を選ぶ愉しみがあります。
じっくりと出汁をとった温かな吸椀に何を浮かべるか
蟋蟀の鳴き声を聞きながら
迷う季節でもあるのです。
そして来月の軽井沢・・・、
仕事などの都合の関係で、まだまだ未定です。
2014年08月28日
ナ・ガ・サ・キ・ア・ゲ・ハ

ナガサキアゲハの雄が羽を休めています。
南から北へ、世代を越えて日本を旅しているかのようです。
そのことを知らずして・・・・・。
何気なくひねった水道の蛇口から流れ出る
その水が温くないことに改めて秋の近いことを知ります。
先日、どこかの番組で言っていました。
「今年も、あと四ヶ月です」 と。
まだ、寒の戻りならぬ暑さの戻りは
九月のひと月の間に何度もあるけれど、
干満の潮が引くように
夏の太陽は南に
そして、秋の訪れは北からやってきます。
先週、今年初めてのナガサキアゲハを見かけました。
温暖化により生き物たちの北上が続いておりますが、
本来、大阪辺りが北限であったこの大型のアゲハは
最近では関東一円でも普通に目撃されます。
大昔のお話、
私が捕虫網を持って飛び回ってた時代には
このアゲハは憧れの蝶でした。
それが今では毎夏見かけるほどに温暖化は進行しています。
これも先日のニュースの話題ですが、
上高地にゲンジボタルが見られるようになったそうです。
温泉の熱い湯が、近くを流れる清流に流れ込んで
その温度環境で過去に移入されたホタルが毎年群れ舞うそうです。
しかし、それは「本来の上高地」の生態系ではないから
駆除するというお話しでした。
なにか、心に引っかかるものを感じたニュースでした。
http://www.asahi.com/articles/ASG494W3NG49UOOB00P.html
http://jcc.jp/sp/jiken/29163/

和室二間前の公園には夕刻にヒグラシの音(ね)が響きます。

「夏の抜け殻」は、去っていく季節に未練を残すかのように
木の肌にしがみついているのです。
2014年08月26日
「夏が行くよ。」

「 夏が行くよ。 」
まだまだ陽射しは強いけれど、
季節はゆっくりと移り行く・・。
帰宅時に気がつけば足元から秋の虫たちが
夕闇の中で小さく囁き出しています。
外来種のアオマツムシの鳴き声は
ちょっと侘び寂びには程遠いですが、
私たちが待ち望んだ「秋の気配」は
ここそこに忍び寄っているのです。
「 夏が行くよ・・。 」
どこかで、誰かが
呟いているかのように
あの強烈な夏も
今年の思い出を乗せて、
遠く南に去り始めています。
そんな南に帰る夏に
蝉たちは
只、ただ、鳴いているのです。
残り少ない夏を惜しむかのように・・・。
この夏、海に行かなかった私も、
少しだけの心残りを携えながら、
蝉たちと同じ思いをいだきながら・・・。
2014年08月07日
夕暮れのカノン

薄明かりの朝、
午前四時ごろから輪唱をはじめるヒグラシが
この夕暮れに鳴いている。
空は深く色を閉じながら
美しいグラデーションを刻み
遠く富士のシルエットを残し
帳を下ろしてゆく。
ありふれた毎日だけれど
けっして無駄な毎日ではない。
海から丘に渡って吹き上がる風が
汗に気持ちよい。
この夏、清水ヶ丘公園のヒグラシは多い。
木々のあちらこちらで追唱する声は
先祖たちの囁きにも似て
儚く忍び寄る闇に消えてゆく。
八月に入り、もう一週を過ぎて今日は立秋。
夏の全国高等学校野球選手権大会も今日開幕して、
そろそろ、心身も秋の涼しく清い風を求めている。
障子の桟に鳴くカネタタキの小さな声が聞こえだすのも間近。
虫たちの声に季節の移ろいを感じて
呑む酒の美味きこと、肴の美味しきことよ・・・。





2014年08月06日
よ・う・こ・そ。

この光溢れる地上へ、ようこそ。
ボクはこの世界を全てにわたり
お勧めはできないけれど、
暗い地中に何年も篭っていたキミには
地上は素晴らしく美しい世界かもしれないね。
そして、仲間もまだ沢山いるし、
この束の間の夏を思い切り楽しんでください。
この世界へ、ようこそ!!
2014年08月04日
蝉しぐれ

サッシを開ければ、膨大な暑さとともに蝉しぐれが流れ込んできます。
http://youtu.be/nHuPPcmVXVk
夏の暑さを喜んで
部屋の前の木々の蝉しぐれが凄いことになっています。
朝方や夕暮れ時には、涼しげなヒグラシの音(ね)が
短い夏を味わいながら遠く近くと聞こえてきますが、
日中は油蝉・ニイニイ蝉・ミンミン蝉の大合唱です。
この暑さでは流石に隣のグランドでの野球は危険と考えて
短時間で切り上げているようで、
直射の強い日中は道行く人たちも絶え
蝉しぐれだけがふり降りてまいります。
ただ小庭の前の道は、ちょうど蝶道になっているため
アゲハ類がヒラヒラと盛んに行き来しています。
向かって右には南太田四丁目公園、前と左側は清水ヶ丘公園、
裏側も南太田四丁目公園に隣接しています。
左に行けば約60メートルほどで「からっぽの木」です。
ここ数年前から「からっぽの木」の周りの芝生で
日焼けをする人たちも出てまいりましたが、
それ以外ではほとんどの人たちが
公園内にある室内プールを目指します。
今朝まだ暗いうちにハクビシンの鳴いている声が聞こえました。
秋の風を待ち焦がれる今日この頃です。
寝室のサッシを開けた景色を動画で撮影してみました。
蝉たちは今を謳歌しています。
その短い命を知らないままに・・・。
2014年08月02日
「Japanese Jewel Beetle」

「からっぽの木」の正式名称である榎木、
ここ清水ヶ丘公園周辺には榎木の大きな木が何本もあります。
この榎木は国蝶であるオオムラサキだけでなく
ゴマダラチョウなどの生活や繁殖のために必要な木です。
他の木ではダメなんですね。
そして本日の主役の「玉虫(タマムシ)」も榎木を食樹として繁殖します。
玉虫はその美しすぎるくらい光輝く身体は
私は我が国で一番美しい甲虫だと思っています。
英名では「Japanese Jewel Beetle」。まさに宝石。
玉虫は子供の頃からの夏の昆虫採集で憧れの虫でした。
この虫が見れるのは真夏の晴れた直射が強く風の無いお昼ごろ
榎木の大木の頂近くを独特のフォルムで飛ぶ姿を見つけると
近所の子供たちと先を争って
ワクワクしながら追いかけました。
でも網の届かない大きい木の頂にしか飛ばないので
いつも指をくわえて見ているだけでした。
ここ清水ヶ丘でも暑さを我慢して観察していると
今も玉虫の飛翔がみられます。
先日のブログでカブトやクワガタなどの画像とお話を書きとめましたが、
今朝は自宅を出てすぐの場所に弱った玉虫が落ちていました。
古来、玉虫は「吉丁虫」とも書かれて縁起の良い虫。
この虫を所有していると女性は「恋が叶う」とか
タンスに入れておくと「着物が増える」、
「幸せになる」とか言われて好まれてきました。
江戸時代の江戸周辺では美しく鳴く虫を売り歩いていました。
これは鈴虫などの美しい鳴き声を聞いて愉しむという風情で
「虫聞き」と言われていました。
その中には鳴く虫だけでなく玉虫も売られていたそうです。
余談ですが、京都嵐山の鈴虫寺で聞いた鈴虫の音(ね)はとても良かったです。
http://www.suzutera.or.jp/
奈良県斑鳩町の法隆寺が所蔵する
飛鳥時代の仏教工芸品「玉虫厨子」には玉虫の輝く羽が
数千も使われている「国宝」として有名ですね。
飛鳥時代は今から約1400年も前の時代です。
そんなに昔から「玉虫」は歴史に残る扱いをされていたほど
貴重で美しい虫だったのでしょう。
我が国には、自然界の中の些細な事柄や
小さな虫にさえ目を向け心を開いて
鳴き声や姿を愛でるという慣習があります。
その儚げで控え目で、囁くように鳴く秋の虫も
もう少ししたら鳴き始めることでしょう。
「玉虫を 恋し恋しと 想うまに 身はうつせみと なるぞ悲しき」
(御伽草子より)
この玉虫は残念ながら力尽きてしまいましたが、
以前拾った玉虫と同様に箪笥に入れておくことにいたします。
その美しさをずっと留める為にも・・・。
2014年07月31日
夜の訪問者

さすがにたくましい、カブトムシのメス。
いやぁ、暑い。
今日で七月も終わりですが、
あとふた月近くはこの「熱風」に
身を晒して生きなければならないなんて・・。
と、夏が来るたび思っているんですが、
昨朝、出勤のために玄関のドアを開けると
カブトムシの雌が「どぅもーっ!?」していました。
雌は角がないから、黒い塊に見えるんですが、
一瞬、何かと思っちゃいますょ。
素早く撮影して公園の林の中に逃がしましたが、
先々週はコクワガタの雌が同じように「オハヨウ」していました。
カナブンなんか毎朝沢山落ちていますし、
踏まないように脇に移動させてから出かけます。
きっと丘上の灯りに四方の公園から飛び集まってくるのでしょう。
でも何年も訪ねてくるのは圧倒的に雌ばかりです。なんでだろぅ。
きっと、私のフェロモンに・・・、・・・バキッ!!

けっこう大きい個体のコクワガタのメス。
ケホ・ケホ・・・、
京急を降りて会社に向かって歩いていると
アスファルト上にあるブツを見ながら子供たちが騒いでいました。
覗いてみるとキクガシラコウモリが地面をジタバタと這っていました。
意外と小さいんですね蝙蝠さんは・・。
きっと夜遊びが過ぎて暗がりの自宅に帰り忘れてしまったのかな。
必死で逃げようとしていましたが、どうなったのかな・・・。

この子はイチヂクの木を枯らしてしまう「キボシカミキリ」。
いずれも夜中に忍んできて、朝をむ・か・え・た・・・。
帰り道の228階段の太い木の幹に
蝉を狙って80cm位のアオダイショウが登っていましたし、
庭で長期宿泊中の茶トラの野良は、
日陰の鉄が冷たいのか
物置の上で年中寝ています。ウラヤマ
この猫、なぜか高いところが好きなのですが、
庭の仕切り塀の上にいる時に
塀ごと倒れてきたことがありました。
目を真剣に見開いたまま、落ちてきましたよ。ワワワッって。
笑ってしまってすまない。
さて、いくら枕草子の時代から「夏は夜・・」と言われていても、
最近では私、睡眠をしっかりと取らないと
翌日にフラフラするような年齢になってしまいましたので
皆さんが夜遊びしたり泥酔している時間帯には
起きていたとしても寝床で読書の「健全」な私。笑
ネットなど無かった若い頃は、朝方までフラフラしていたり、
部屋にこもりワクワクしながら
これから先々にやりたいことや、
起こるであろう事柄に思いを馳せて
眠気よりも思考優先でしたが、
最近は、ちょっとじっとしていると
何処にいても、いつの間にか眠ってしまいます。笑
やがて眠りの時間の方が起きている時間よりも多くなって
きっと・・・・。爆
ま、まあ、汗
暫くは、「小さな刺激」をコツコツと拾いながら
思考の海を味わい漕いでゆきたいと思う・・
そんな今年の夏の盛りなのです。
何事も起こらない平凡な毎日、
その穏やかさの中にこそ本当の安息がある・・・。
あとは一合のお酒と煮付けた黒ハンペンがあれば良し。笑
兼好法師が「徒然草」に夏の暑さを考えて
「家の作りやうは、夏をむねとすべし・・」と書いた頃よりも
日本の夏は確実に暑くなっています。
この夏、私は久しぶりに水枕を購入しました。
水枕に少し氷を放り込み、冷たい水を注ぎ入れて
頭を冷ましながら眠るとぐっすり快適ですょ♪♪
2014年07月28日
「みなとみらい農家朝市」

毎月第4日曜日は横浜市が主催しています
「みなとみらい農家朝市」ということで、
この日曜に行ってまいりました。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/nousan/tisantisyo/kau/nouka-asaichi.html
場所は、みなとみらい線「新高島駅4番出口」から徒歩2分の
マリノスタウンに隣接した「高島中央公園」です。
パシフィコ横浜の近く・・といったほうがわかりやすいかな。
前夕は屋根を開けての夕暮れどきのオープンランを久しぶりに満喫。
その後はネット小説に深夜まで浸かってしまいましたが、
朝市の日はきっちりと起きます。
と、いっても平日の五時起きに比べれば
七時からシャワーと朝食で余裕ですが・・。笑

さて、朝市の公園脇の道路に駐車して、
まずのお目当ては「平本養鶏場の生みたて卵」に並びます。
毎回、長蛇の列で買えないこともあるこの卵は、
生みたてで無理に黄身を着色することもせずに
1羽の鶏を2羽用の飼育ゲージでノビノビ飼育している鶏が産む卵で
私は出汁醤油をかけて「卵かけご飯」にしたり
中トロトロ程度に焼いて頂いています。むふふっ

■「平本養鶏場」■
http://www5b.biglobe.ne.jp/~a_aki/
http://www5b.biglobe.ne.jp/~a_aki/kodawari.html
http://www.avail-home.co.jp/blog1/?p=446
そして今回はじめて出店となるデリのお店「コマデリCOMA-DELI」。
ここでサラダと「揚げトンBox」(690円)をサルサ味で購入。

こちらも帰宅後、冷えたビールで頂きましたが
サラダはもちろん、揚げトンの豚肉が味が絡みやすいよう
薄切りちぢれなので、とても美味しかったです!!
そして朝市では陽射しが強いので「紫蘇ジュース」も一杯購入。
この紫蘇ジュース、なんか美味しい!!とても美味しい!!

なんか身体が求めている感じでスイスイ浸透してゆきます。
なんでも隣にお店をだしていた「佐藤農園」の紫蘇とのことで
野菜と一緒に紫蘇ジュース原液(300円)も購入しました。
こちらでは化学肥料を極力使わない農法で野菜などを育てているそうで
私は、安く身体に良いことはなんーでも試しますヨ。笑
「佐藤農園」では、そのほかにトマト・ピーマン・ナス、二色のオクラに
皇室献上米にもなった特別栽培米「ミルキープリンセス」を購入しました。


■「コマデリCOMA-DELI」■
http://machibata.net/article/report/2013/07/08/comadeli/
■「佐藤農園」■
http://mirea-web.jp/series/hamagoyomi/001619.html
「みなとみらい農家朝市」は、それぞれのお店が
午前9時から売り切れ次第終了ですが、
特に「平本養鶏場の生みたて卵」購入には
40分前から並びましたよ。
椅子と団扇持参で・・・。笑
で、座っていたら平本御主人さんが
「ひげさん、遠目で見ると怪しすぎ・・。」と、
最良のほめ言葉を頂きました。爆
勿論、一番乗りでしたがすぐに列ができ始めました。
どのくらいの人が並ぶかというのは画像をご覧ください。
朝市で卵を手に入れるには早めに並ぶことをお勧めします。
購入希望が多いとおひとり一袋までということもあります。
普段は都筑区の養鶏場の小屋でも卵を買うことが出来ますが、
野菜や果物なども一緒に購入したいため
私はなるべく朝市に足を運ぶようにしています。


さてさて、その帰り道、桜木町駅脇から平戸桜木通りを南下、
数百メートル左、つまり「にぎわい座」の向かいに
大正十二年創業の「尾嶋」というお店があります。
ここはお肉屋さん系のお惣菜を売るお店で若干高めのお値段です。
でも、普段なかなか食べられないようなモノが並んでいて、
和牛肉とサラダ系が豊富なのが嬉しい。
http://ojimameat.com/
ここではお弁当も6種くらいありました。
私は尾嶋「炭火焼き 濱吟焼豚」の弁当(900円)を購入。

以前は生ハムの塊(スライス済)を
イベントや寄り合いで使うために買っていましたが、
最近は置かなくなったのが残念です。
でも、現在は揚げ物系が充実しています。
夏の暑い日中は冷えたビールにサラダを主として頂き、
あとは水枕で涼をとりながらの午睡です。
これがやめられないんですよぉ。
あ、そうそう前日の夕食は熱々の「鶏鍋」にしました。
地鶏に長葱・絹ごし豆腐・牛蒡とシンプルですが、
しっかりと出汁をとった中に入れたささやかな食材、
胃にも優しいし、
暑い夏にはけっこうスタミナがつきました。

2014年06月15日
人形が語る様々な母の姿 福田朝子創作人形展

素朴で懐かしく、暖かく穏やかな創作人形たち。
まるで動き出しそうな一瞬を捉えています。
横浜の桜木町生まれ、
そして私の母と同じ小学校。
素朴で身近で懐かしい姿を作り出す、
そんな人形作家を知ったのは数年前のことです。
その作家、福田朝子さんが
横浜の人形の家で展示会を開催する事を知り
久しぶりに館を訪ねました。
この人形展のテーマは「母」。
『人形が語る様々な母の姿』
という催しです。
福田さんの手による人形は、
昔から身近にいたお婆ちゃんたちや子供たちです。
その表情と服装、そして仕草や目線から
今の日本人に失われつつあります
不安を黙々と受け入れ耐えて
尚且つ、明るく逞しく生きる
そんな素朴で冴え冴えとした姿があります。
人形たちの周りを包む空気感が
「景色」から見て取れます。
あの「懐かしい昭和」の良い記憶部分が蘇るのです。
横浜のマリンタワー隣で開かれています
横浜人形の家での『人形が語る様々な母の姿』の展示は
7月13日(日)まで開催しています。
入場は大人400円、駐車場を利用すれば、
一時間500円分で大人一人分が無料になりました。
この機会に、一度訪れることを私はお勧めします。
あ、私の行った当日、この作家さんも来ていました。

http://tomokodolls.hahaue.com/



http://digitalpr.jp/r/7810
横浜人形の家開館28周年記念企画
人形が語る様々な母の姿
ー福田朝子創作人形展ー
http://www.doll-museum.jp/?p=173
http://www.doll-museum.jp/wp-content/uploads/2014/05/fukudatomoko_0515.pdf


2014年06月10日
「近況」として

見上げれば七重八重に折り重なる梅雨の雲、
既に芽吹きの季節も過ぎて
枝先の葉々の緑も週をひとつ越える毎に濃くなってきました。
陽射しが少なくても気温は上がり、
湧き上がる湿度に紫陽花や草木は手足を伸ばし
六月は早くも半ば近くですね。
梅雨の晴れ間に舞う揚羽や勝ち虫(蜻蛉)の姿も沢山、
住まいに隣接する清水ヶ丘公園に登る228段の階段も
汗なしには上がれません。
でも、登りきった高台の場所から観る景色は格別です。
本牧や磯子方面の丘の向こうは東京湾、
そこから渡ってくる東風は途中で潮が抜けて
この場所に吹き上がってくる風はさっぱりとして、
とても気持ち良いのです。
深い木々の中には巣立ったばかりの若鳥たちが
親鳥に餌をねだったり
風が強く吹くと葉々が触れ合ってざわめき
仕事場である東京とは隔絶された自然の景色があります。
野良な猫たちは兎も角、
百足(ムカデ)や蝮(マムシ)、青大将は歓迎しませんが、
狸(タヌキ)や土竜(モグラ)にハクビシン、
台湾栗鼠(リス)は子連れです。
コゲラなどのキツツキや猛禽類、
可愛らしいシジュウカラやメジロたち、
鶯(ウグイス)も綺麗に鳴いてくれて
228階段には数年前まで大きな蝦蟇(ガマ)蛙がいました。
蝶の種類も多くて
ナミ揚羽(アゲハ)だけでなく黄揚羽に黒揚羽、
烏揚羽に青筋揚羽に紋黄揚羽、
ゆっくりと舞う三筋蝶やゴマダラ蝶、
忙しく飛ぶ黄蝶・シジミの類。
温暖化により北限をどんどんと更新している長崎揚羽や
中国方面からの外来種であるアカボシゴマダラ。
熊蝉も最近では夏に鳴き始めています。
水辺で羽化した鬼ヤンマや銀ヤンマ、
そういえば何年か前にブログに書いたかもしれませんが、
珍しいヤンマが玄関にとまってました。
玄関を開けると遠くに富士山。
足元にはハンミョウや米搗虫たちが驚いて右往左往しています。
子供の頃には幼生のハンミョウの穴に細長い草を入れて遊びました。
コメツキムシは仰向けにすると首と胴体を強く自ら弾いて
勢い良く元に戻るから米搗虫(コメツキムシ)。
階段上、公園の見晴らしの良い場所にはシロツメグサや
精霊蝗虫(ショウリョウバッタ)がいます。
この飛蝗(これもバッタと読む)は別名「米搗蝗虫(コメツキバッタ)」といわれるのは
一番長い二本の足を持つとペコペコするからです。
もうひとつの名は「機織(ハタオリ)バッタ」というのも
同様の動作からです。
あ、シロツメグサは別名クローバーですね。
階段上の南太田四丁目公園の見晴し場には
シロツメグサの群生があり、
「四葉のクローバー」が多く取れます。
実は、四葉はひとつ見つけると同じ株や近くの株に
何故か四葉のものが多いのです。
四葉以上に葉数のあるものも珍しいながらあって、
三つ葉:幸せ
四つ葉:幸運
五つ葉:金運・厄よけ
六つ葉:人気運
七つ葉:最大の幸運
九つ葉:高貴
十葉:完成 成就
十一葉:無限の愛情
十二葉:宇宙 真理
と、言われているそうですね。
なお、ギネス世界記録認定の最多記録としては56葉が認定されています。
なにやら見た目が気持ち悪い・・。
そしてその葉に良くとまっている緑色の負蝗虫(オンブバッタ)、
いつも下の大きいのが雌で、
上に申し訳なさそうに乗っているのが雄です。
そうそう、昔の横濱の子供たちは小さなマッチ箱に
蜘蛛(クモ)を入れて持ち寄り、
強い蜘蛛を競い合う「ホンチ遊び」がありました。
今は一年中、部屋の中で蚊や小蠅を捕ってくれるホンチが数匹、
私と同居中です。笑
そして今も夕方、階段上では蝙蝠(コウモリ)が飛び交って
小さな蛾などの昆虫を食べています。
この界隈には戦時中に掘られた防空壕が幾つかあります。
きっと蝙蝠たちはそこに住んでいるのでしょうね。
この辺りはそれらの動物を包み込む樹木がとても多い。
注視しないと気づかない人も多いけれど、
自然がまだまだ残されているこの界隈。
ほんと、仕事場から帰宅の小径を歩くと「ホッ」とします。
ほんの少し離れた住吉神社の裏手の湧き水には
子供の頃には沢蟹がいて
その並びの高い木には国宝の法隆寺「玉虫厨子」で有名な
玉虫が飛んでいました。
国宝を忠実に再現した「平成版 玉虫厨子」が話題になったのは
今から六年前でした。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200803010095.html
まあ、いまだ玉虫やクワガタ、カブトムシは時々玄関に落ちています。
最近思うのですが、
私自身は自然の中で過ごすことがとても好きで
自分の心と体調を維持するのにとても適している環境ではないかと・・。
夜、樹木が出す酸素だけでなく
排気ガスなども浄化して地面に落としてくれる。
寝室のサッシを開ければ
網戸越しに新鮮で涼しい空気が「サッ」と部屋に流れてきて
そのありがたみはエアコンの比ではありません。
夏夜には網戸の向こう側から
藪蚊が入れろ入れろと舞うけれど
自然風の美味しさは格別なものがあります。
そんな中で呑むお酒のうまいことうまいこと・・。笑
・・・えっと・・・、何のお話でしたっけ。汗
ま、まあ、そんなこんなの毎日の時間が
相変わらず流れています。
そしてその時間に渋るでもなく焦るでもなく、
あえて淡々とした毎日です。
季節や事象、社会や身近なものはどんどんと変わって行きますが、
私は変わりません。
むしろ変わったといえばお酒の量が少なくなったり
あまり遠出しなくなったり、食べる量が減ったり、
じっとしてボーッとしていることが多くなったくらいかな。
ほら、よく街中で見かけるでしょ。
ベンチに座ってボーっとしているお年寄り。
あれですあれが今の私。
それが結構、愉しいんだな。何故かわかりませんが。笑
えっ??
あぁ、長かった・・ですね。深々



さあ、明日も頑張らず無理をしないで歩いて行きましょ♪♪
ゆっくりと、自分の歩幅で・・・。
2014年06月03日
ENJOY ZOU-NO-HANA 2014 PORT KITCHEN

この象のお鼻が動くんですよ。
なぜか水色のザ・ビートルも・・・。
今年の「横浜開港祭」はイベント盛りだくさん。
月曜の夜には花火大会もありました。
「ラリー TOKYO YOKOHAMA」で二日目は
クラシックカーが三浦半島を一周したり、
山下公園前の海でカヤックのドラゴンレースが開催されたり、
横浜中でいろいろなイベントが開催されていました。
さて、私はといえば
日曜の午前中だけ時間が取れましたので、
「象の鼻パーク」で開催されました
フランスのイベントを覗いてきました。
いつも週末に寄っていますフランス惣菜のお店「ル・トレトゥール オグロ」や、
美味しい酵母パン「ON THE DISH」、「TOAST」、
そしてサンドイッチの美味しい「本牧館」などが出店しました。
『ENJOY ZOU-NO-HANA 2014 PORT KITCHEN
-世界のみなとまちのキッチンから-』
http://www.zounohana.com/schedule/detail.php?article_id=247&type=archive
それにしてもこの週末はお天気も良すぎて最高気温は33度。
陽射しなんかは「真夏並み」でしたね。
ですからビーカブも屋根を開けた時間はほんのわずか、
それでも結構、顔が焼けてしまいました。
狙っていました「象の鼻テラス」の「ソフトクリーム」も
この暑さのせいで長い列が出来ていて断念。
暑さを避けてビーカブも日陰を求めて大桟橋の駐車場に停めました。


ル・トレトゥール オグロのご主人です。




クローネンブルグ1664

カボチャの冷製スープ、自家製ローストビーフ、
三種オリーブのプロヴァンス風、ともに美味しい!!


これが象の鼻テラスの可愛いソフトクリーム。

少しお疲れでCAFE Ryusenkei(移動式カフェ)の
ペリエを使用したジンジャーエールを飲みながらの休息。
暑かったですが、愉しい時間でした♪♪
http://cafe-ryusenkei.com/
2014年06月01日
「夏の予感」

この週末の「からっぽの木」です。
横濱の気温は33度近くまで上がり
陽射しは早くも初夏のようです。
でも、この丘に吹く風は涼しかった。
ここ数日の食事に残ったパンを砕いて
丘上から投げると
鳩たちが勇んで集まってまいりました。
すごい食欲でした。
さあ、また、
夏がやって来るのですね。




2014年05月22日
ささやかな一日の終わり。

南太田四丁目公園からの夕景。遠く富士を望みます。
ささやかな一日の終わり。
今日も蒼く一日が暮れてゆきます。
そのありふれた景色にも
心癒すものがあります。
そして本日の自分に「お疲れ様」。
明日も、何事も無き一日でありますよーに。

富士も寡黙に一日を終わりを告げています。
良く見ると上の雲の下側に霧のように降りている雨が見えます

「残照」というには少し早いけれど・・・、

蒼く暮れて行く夕暮れは心を穏やかにしてくれます・・・。

さあ・・・・また、明日・・・。
2014年05月06日
「ZAIM cafe ANNEX」

お誘いを頂きまして「ZAIM cafe ANNEX」でのBBQパーティ。
ライブは「はげまるさん」のご出演です。
時折パラつく横濱・山手の空。
青く暮れてゆく石川町の景色の中で
カフェの明かりが暖かく灯ります。
暮れて行く空。
照度を落として行く景色。
炭の焼ける匂い。
店内に流れるメロウなメロディ。
築80年を越える洋館一軒家の隠れ家カフェ。
そこに集う「大人な人たち」。
そのすべてを包み込んで
横濱のGWは過ぎてゆくのです。


山手・石川町は喧騒から離れた静かな場所です。

ブルーグレーに暮れて行く景色。

蒼の深さが増すころ、「ZAIM cafe ANNEX」に美しいメロディが流れ出しました。


さあ、ドアから入ってみましょう。

「はげまるさん」のライブ、メロゥな曲が流れる。

ライブの動画は一部撮影させていただきました。

奥には炭焼きBBQのスペースです。

エスニックに味付けされたお肉が焼かれています。

BBQスペース側からのカットです。

暮れてゆく薄墨の中に白い花が満開です。

「旧バラ荘」のオーナーも歌姫と参加です。

歌姫のCDです。
http://www.vividsound.co.jp/item_show.php?lid=4524094591474

店内はそのままアンティーク。ガレのようなランプシェードが美しい。

幾つかの動画からのキャプチャーです。

渋くメロウなボーカル。曲は「横浜ホンキートンクブルース」。

もうね、キャンドルの灯りだけのメロゥなライブに・・・

動画ではとてもとても良い時間が・・・。

ライブのエンディング部分のキャンドルの灯りでの演奏です。
このくらいならアップしても大丈夫かな・・・。
http://youtu.be/5fwKldL-I0Q





2014年05月04日
ルッコラ

数ヶ月前の農家朝市で購入した根付きのルッコラ。
その根を玄関前のプランターに植えてみたところ
のびのびとしたルッコラが復活。
ルッコラの花ってこんなに可憐な花なんだ・・。

葉を広げだしたルッコラ。これサラダで美味しいんですよ。

可憐なルッコラの白い花。

レモンバームも繁茂しています。

このGW後半も比較的おとなしく過ごしたいと・・。
2014年05月03日
2014年04月15日
磨き八分の近況報告。
すっかりと春めいてきました。
ここ数週間はGW前の忙しい時期で
なかなかブログ更新の時間もとれませんでしたが、
ここをお読み頂いております皆さんは如何お過ごしだったのでしょうか。
このhama1の私のブログも七年目を迎えて
だいぶ文章にしたいこと、
お伝えしたいことも
ブログの残り容量と同様に少なくなってまいりました。
一方で、まだまだ新しく新鮮な出会いや発見の日々でもあります。
季節はこれから新緑の芽吹きの季節。
既に木々の枝先からは新しい葉が薄緑色をしながら広がりだしております。
世の中も然り、私がこうして忙しく立ち止まっている間に
いろいろなことが新たに生まれ発生しております。
例えば、私が良く利用させて頂いております軽井沢のエスティバンクラブ。
そこでは二階の二室をぶち抜いてスイートルームが新設されたそうです。
現在はオープン価格で7月半ばまで泊まれるようです。
また、先日は野毛の旧バラ荘の関係では、お花見会が開催されたり、
同様に野毛未来研究所という
野毛で起業している若い世代の人たちが中心となった花見会が開催されたりと、
いろいろなイベントに顔を出すことができました。
忙しかったり疲れたりしていると
兎角、フットワークが悪くなる傾向ではありますが、
「美味しいモノを少しずつ」吸収しながら
芽吹きの季節を乗り切って行きたいと思います。
尚、先日雨天のため旧バラ荘内で開かれましたお花見会の動画は、
肖像権の関係もあり店主の相馬さんに渡してありますので、
お店でたずねれば見せてくれるかもしれません。
あの日の謎に満ちた呑み会をご覧になってください。笑





2014年03月31日
『それは、春の夜の花火』
『それは、春の夜の花火』
それは、春の夜の花火。
静かに咲く夜の淡い煌めき。
水面に映る桜花の幻影に
その潭はゆっくりと流れて身震いする。
もし、明日があるのなら
もし、明日があるのなら・・
きっと、今宵の桜も浅き夢をみるでしょう。
その、散るときを待ちつつ
漆黒の川面にその姿を落しながら・・・。











今宵は弘明寺からの夜桜を眺めての徘徊・・・。
2014年03月31日
天然酵母パンの山手「ON THE DISH」

印刷関係に従事している人は既にご存知ですが、
印刷の特色を指定するときに使用する
DICカラーガイド色見本帳があります。
http://www.dic-graphics.co.jp/products/cguide/cguide.html
そして同様にWeb上で色味をあらわすRGBの指定が
日本独自の伝統色としてこんなにもあります。
http://irononamae.web.fc2.com/colorlist/wa.html
単色では視覚的にほとんど差異がわからないくらいの微妙な違い。
でもそれは日本文化特有の色彩感覚に基づいた色であり、
歴史資料などに収集されて現存している色から再現した
日本固有の伝統的な色名称を含めると千百余色にも上るそうです。
いまここで使用している文字色は
山藍摺(やまあいずり)という色です。
hama1のパレットにはありませんので「#38635D」と手入力です。
特に日本では微妙な色味や
人の心の機微、
そして自然界に存在する多くのものを
その日本人の感性により咀嚼し
いろいろなシーンで味わってまいりました。
同じ色を眺めても
その時々の気分・心持ちで違って見えますしね。笑
日光の東照宮で使用された色彩の艶やかさや
和服の布地の煌びやかな世界。
金を使った光り輝く色。
陶芸の釉薬の深さや透明感などインパクトの強い色味。
でも一方では
とても素朴で淡く
気持ちが穏やかになるような色味も多く、
質素で微妙な色味も沢山識別して
それぞれの色に日本独特の語彙・名称を与えています。
おそらくは永い年月を四季の豊かな自然に包まれて過ごし
ほんの百数十年前まで夜の闇が長かった中で
心の奥底に覚えている数々の色たちがDNAに写し込まれる如く
「その記憶」がそれぞれの色を目の前にすると
心の中に知らず知らずのうちに甦ってくる・・・。
つまり遠い以前に何らかの「記憶」があるから
その色の味わいの方向が定まってくるのではないでしょうか。
芽吹きの新緑の瑞々しさに心洗われたり
沈み行く太陽が染める空を懐かしく感じたり・・・。
そして、それは色だけでなく匂いや味、
指先で触れた感覚など多岐にわたります。
たとえば、子供の頃遊んだ玩具や季節の匂い。
たとえれば、兄弟で眺めた秋の夕日。
そして、幼少の時代に食べた「家庭の味」。
「三つ子の魂は百までも」と言われるように
はっきりとした覚えがなくても
それぞれの経験が幾重にも絡まって
現在の自分の嗜好と思考の方向のベースが決まってくる・・。
私の拙い表現力ではまだ上手く表現できませんが、
数々の「すり込まれた」であろう淡く素朴な毎日の事柄が
いまの自分の「物差し」となっている・・。
だから、いろいろなものや情報に触れ
食べ、視て感じる上でも、
しっかりとしたものを吸収したいと思うのです。
今回のブログの画像は土曜日に訪れました
横濱・山手のこだわりのパン屋さん
天然酵母の「ON THE DISH」の画像です。
「ON THE DISH」
住所:横浜市中区仲尾台40-6
電話番号:045-622-1107
営業時間:11:00〜17:00
定休日:日曜日〜木曜日(金、土曜日のみ営業)
駐車場:なし
http://on-the-dish.jugem.jp/
「ON THE DISH」への道順
http://fujihige11.hama1.jp/e917517.html
根岸森林公園駐車場は桜の季節には満車が多いのでご注意ください。




「Cotton」
自家製なつめやし酵母・国産強力粉・天然湧き水・
グランドの塩・菜種油・メイプルを使用。
もちもちの食パンです。

「Fig Cheese」
自家製なつめやし酵母・国産強力粉・天然湧き水・全粒粉・
オーガニック白無花果・井筒赤ワイン・グランドの塩・
純粋はちみつ・オーガニッククリームチーズを使用。
いちじくとクリームチーズのバランスが絶妙です。

「Focaccia Cheese」
自家製なつめやし酵母・国産強力粉・天然湧き水・
グランドの塩・メイプル・ローズマリー・
スペイン産オリープオイル・北海道産3種のチーズ・
ギリシャ産オリーブを使用。カリッと焼いていただきます。

「Marron」
自家製なつめやし酵母・国産強力粉・天然湧き水・
グランドの塩・沖縄黒糖・イタリア産マロングラッセを使用。
トーストしていただきます。

「饅頭(まんとう)」
有機天然酵母・国産強力粉・国産薄力粉・きび砂糖・菜種油・
グランドの塩・天然湧水などを使用。
しっとりとしたもちもちの蒸しパンは何を挟んでも美味しい。
こしあんや焼き豚・野菜などを挟むのがお勧めです。


テイクアウトだけでなく、軽食もとれます。


2014年03月28日
春の夜曲

野毛の「ちぇるる」前の満開に近い桜花は今夜の景色。
早いもので
先日までの寒さで気持ちはまだ少し縮こまっているのに
もう「桜」の季節が足音を立てて近づいてまいりました。
京浜急行の高架から見下ろす
桜の名所である「大岡川プロムナード」にも
数日前から桃色の雪洞(ぼんぼり)が点灯しはじめていて、
青空の日中はポカポカと心緩む日も
多くなってまいりましたね。
私はこの二週間ほど
腰痛が再発してしまい、
少しだけ不自由な毎日を送っておりましたが、
ここ数日の暖かさもありまして
だいぶ回復してまいりました。
別に腰痛を理由にする訳ではありませんが、
私はここ数年は「ゆっくりと歩く」ように心がけています。
面白いものや、楽しいものに向かって
一直線に駆け出すという年齢でもなく、
ゆっくりとマイペースで
周りを見渡しながらひと足づつ・・・。
過去のブログにも書かせて頂いたように、
いままで見落としていたものや
時間を掛けてゆっくりと湧いてくる「晩熟(おくて)な感情」。
若い頃には、そういうものに気づこうとせずに
只々、思い切り目指すものに駆け寄っておりましたが、
「ゆっくり」とした歩みで周りに視野を広げると
新しい発見や、新鮮な感情が
まだまだ存在し生まれてくることに驚きます。
効率だけを優先して「時間を掛けない」のではなく、
あえてゆっくりと「時間を掛ける」ことへの意義がそこに・・・。
人はその齢ごとに「視える景色」が違います。
それを知っているか知らないかによって
自分以外の人たちに対する理解度が
格段に違ってまいります。
それは子供に対しても異性に対しても、
身近な人にたいしてもすべてにわたります。
自分の視点とは異なった考え方や異見(いけん)にも
またひとつ「別の真実」がそこにあるのかもしれない・・・。
そう理解を広げることによって
そこに「齢を重ねる意味」が出てくるのかな・・。
そんなことを思いながら見上げる「この春の桜」は
はたして、これからどんな景色を見せてくれるか
私は、これからの季節を、
とても楽しみにしているのです。

所謂「初鰹」は「横浜すきずき」での今宵の嬉しい一品です。

こちらもたまらない「蛍烏賊」です。

さて、「旧バラ荘」へ。

琥珀の色に深く心が溶け、今宵も浮遊するのです。


今宵はライブです。チャージ¥500にワンショットもワンコイン。
あとは感謝の気持ちの「投げ銭」となります。

今宵は、てづかのぶえさんの「ウクレレ唄会」。
お酒を頂きながらライブを間近で味わう至福に酔う時間です。
※掲載の許可を頂いております。


「蘇州夜曲」や「赤い花 白い花」などの美しいメロディが野毛の夜に流れ出して、
私は今宵も深く静かに酔ってゆくのです。
2014年03月22日
春の休日を遊ぼう。

朝の光が目覚めを誘い・・・
晴れた春の休日は
カブリオレの屋根を開けて
ゆったりとみなと界隈への散策。
風はまだ冷たさを残しているけれど
もう陽射しは頬に暖かい。
そして春の気配は人の心をほぐしてくれる・・・。
開き始めた木蓮、
蕾を膨らませている桜、
まだ開いたことのない本、
春は新しい可能性をそっと告げてくれる。
春の休日を遊ぼう。
陽射しに誘われて外に出よう
春を愛でて一食を愉しもう。
その食材にも「春の力」が
込められているのだから。

部屋に回りだす光・・・

春の陽射しを浴びて・・・

そうだ、今年は海に行こう。

海の光を浴びに・・・。

「春の暖気」でエンジンを温めます。

そして山手「Le Traiteur Oguro(ル・トレトゥール オグロ)」へ。

爽やかな「サーモンマリネ・サラダ」
千葉県産デザート・トマトを使った
春にピッタリのサラダ。\380

しっかりとした「鶏もも肉のグリエ 大根のクリームソース」
レモンの香りを効かせた爽やかなクリームソース。
ボリュームのある一品。\580

季節を告げる「春のグリルサラダ」
旬の新鮮野菜をしっかりとグリル。
アンチョピとオリーブで合えた定番の人気サラダ。\280

私のお勧め「人参のラペ」
もう一人前しか残っていないくらいの人気です。
コリアンダーが香る大人の味わい。
干し葡萄の酸味と人参のコクのバランスが嬉しい。\280

軽やかな「アルザス風キッシュ」
玉ねぎとベーコンの旨みたっぷりの
王道のキッシュ。\380

今日は左の「かぼちゃのポタージュ」。
先週は右の「カリフラワーのポタージュ」。
共にどっしりとした味わいの濃いポタージュです。
これはね、もうたまらない美味しさで
その濃厚な味わいは少量でも十分。
私はこれだけでワインを頂きます。笑
共に\380


そしてこれを忘れてはいけません。
「生ハム 3号」
注文してから切ってくれる一品はワインに最高に合います。

ほーら、ほら、
自宅のお皿に盛り付けて、レモンを絞り
和風のだし塩とミルで削ったペッパーをお好みで振り掛ければ
あぁ、もう・・・、・・・、・・・・。バタッ



http://www.youtube.com/watch?v=DpI3J1Ad5O4
そう、大滝詠一の「スピーチ・バルーン」を聞きながら・・・。
2014年03月09日
『あの頃』を、いまここに・・・。

自宅から歩いて行ける距離にあるBAR「BEZ RECORD」。
ネットで検索すると懐かしいアイドルのレアなアイテムや
秘蔵動画の宝庫で、
熱狂的なファンの人たちが夜な夜な集い、
その思い出と当時の等身大な自分を「曝け出せる」、
そんな場所として
まるで「思い出の自分の部屋」のような空間に
ここは各地から訪ねる人たちの憩いの場所となっているようです。
もちろん、懐かしのアイドルや外タレにロックや
とってもレアな思い出の動画が溢れているこの場所というだけでなく、
何よりも「あの頃の自分である素」に戻れる空間は
現代ではとても貴重な場所であります。
そして「懐かしさって何だろう・・」と、
人それぞれに過去への記憶や思いは違うけれど、
誰にも犯されない思い出というものは
何かに行き詰まったり
悩みを抱えて立ち止まったりした時や
物事が上手く進んでいる時でさえも
各自それぞれに「振り返る瞬間」があります。
それは懐かしいあの頃のちょっと恥ずかしくも
心躍る内緒にしている記憶・・・。
そんな気持ちの扉を少しだけ開け
そして肩の力を抜いて、
ひたすら厚くなった面の皮の奥に恥ずかしさをチョイと隠して・・、
い、いや、そんなことよりも「懐かしい思い出」は
例えば初恋のように、その人だけの「大切な宝」であるから、
そんな思いを時にそっと振り返りながら
確認してみるのも良いかもしれません。
ほら、貴方だけの「あの思い」が当時の心と共振しながら、
いま静かに時を経てよみがえる・・・、
そんな「数量限定」の止まり木の席に今宵座ってみるのも、
長い人生の中で、とても大切な時間でもあると私は思うのです。

それは、セピア色の懐かしい「思い出の一片」。





混沌とした思い出にも、あの頃の心象が存在しています。




懐かしさって何だろう。
過ぎてしまった時間。
遠くなるばかりのあの頃。
まだ若き頃の満たない自分。
手の届かなくなってしまった大切な瞬間。
人は、それぞれの思いを例えるかもしれないけれど、
懐かしい感覚は心の奥底にまだ残っていた埋火のような
その人だけの大切な「思い」。
それは、デジタルでは語りきれないアナログな世界。
あの夏の儚い花火のように、
人は何かの機会に
そこに、その世界に、帰って行くのかもしれない。





あ、また、出すぎな酔っ払いですね私・・・、・・・。ひっく
※画像の掲載はお店の許可を頂いております。
2014年03月08日
晴れた休日は・・・

爽やかに晴れ渡った休日の朝は、
久しぶりにカブリオレの屋根を開けての横濱散策。
まだ風は頬に冷たいけれど、
「春」への希望に満ちている。
たとえ月曜からの多忙な時間が目の前にあったとしても、
この麗らかな陽射しには目を細めてしまう。
まだまだ、これからへの選択肢はあるはず、
自分から限界の線を引かないで
十分な睡眠の先に希望を見つけよう。
みんなおなじ道筋を通るのだから・・・。











2014年03月07日
『旧バラ荘』のこと

ネットで野毛の「旧バラ荘」が
モバゲーのCFにワンシーン出ているのは知っていましたが、
こんなにいろいろなシーンで使われているとは思いませんでした。
それ以外にも「まほろ駅前番外地」でBAR ナイトフライとして出ていたり
アラーキーの撮影したJRのポスターとかいろいろと・・・。

http://www.youtube.com/playlist?list=PL7B190DD889705884
モバゲーのCFを「すべて再生」してみて、数えちゃいましょ♪♪♪


あぁ、わたしは最近、こんなBGMでハイボールな世界を浮遊しております。
願わくば素敵な週末を・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=E7lIffL3xaQ&list=PLpBrzig9KuC5ofXMLQHYDpGOI8cWtWoJX&feature=share
http://www.youtube.com/watch?v=k9Hu9F7CiK0&list=PLA6C6CC75E7C3C7F4&feature=share&index=1
http://youtu.be/Cob4v7AHlfw
2014年03月04日
薔薇よ薔薇、野毛に咲く薔薇よ。

今回の野毛徘徊は、落ち着いて呑みたいので
月曜の晩に出没です。
昨年、軽井沢のオープンカーの集まり
「秋軽2014」でご一緒しました
ボクスター乗りのRicoさんがストーンズのライブと
お仕事に併せて関東にお出でになるということで
桜木町駅で待ち合わせて
ご一緒に野毛の呑み歩き(徘徊)となりました♪♪♪


まずは隠れ家のような酒処「侘助」を覗きます。
既に月曜のこの早い時間帯でもう満席です。
人気店でカウンター6席+αでは仕方がありまへん。
私はこのお店の奥まった立地の妖しさとお店で扱うお酒、
そして、お通し7種セット1500円がとても気に入っているのです。
それはまるで京都の先斗町の路地奥にあるような
お店の佇まい、この雰囲気が良いです。
【以前の「侘助」に行ったときのブログです。】
http://fujihige11.hama1.jp/e1009954.html

次に、すぐ近くの「武蔵屋」さんを覗きます。
こちらは今日はお休みみたいですが、
これはネタ的にご案内したのです。
外から見ますと看板も暖簾も何も無い、
まるで古い昭和の普通の一般家庭のような玄関の造り。
でも、知る人ぞ知る「野毛」では隠れた超有名店、
お酒は一人三杯までで打ち止めの所謂「三杯屋」です。
気になる人はネットで「野毛 武蔵屋」で検索してみてくださいね。

さてさて、鮮魚が美味いいつもの「横浜すきずき」に向かうため
野毛の風情を醸し出す柳通りの提灯をくぐります。
これは撮影のために少しだけ戻ったのですが、
やはり酒呑みは柳通りから入らないと野毛の気分がはじまりません。ニヤリ
この小径、月曜というのに歩く人を千鳥足に誘う
美味しそうな匂いと店灯りが我々の心を誘惑します。
↓ 画像はRicoさんの後姿です。

●●●●●●●

さて「横浜すきずき」で美味しい会話を肴にスタートです。
店内の提灯も酒好きの背中を押してくれます。笑
画像は当日「ひな祭り」に当てて女性だけに
口当たりの爽やかな「濁り酒」のサービスです。じゅる

「新じゃがいものそぼろあんかけ」 200円(半額)

「春きゃべつのスープ煮」 300円(半額)

「新玉葱のシザーサラダ」 250円(半額)
「横浜すきずき」では、新しいメニューや
季節モノの幾つかを月の初めに半額で提供するサービスがあり、
お客さんの反応を読む意味でも「お店とお客」共に満足できる、
とても良いシステムだと思います。

ここでの〆は「本カワハギの刺身(肝付き)」です。
うはぁ!! これは美味い♪♪
さてさて、そろそろ、お目当ての「旧バラ荘」へ向かいましょう。
・・が・・・、おゃぁ、まだお店に灯りが点っていません。笑
では急遽、BAR「日の出理容院」へ・・・、と、ここも真っ暗。爆
【以前の「日の出理容院」に行ったときのブログです。】
http://fujihige11.hama1.jp/e983277.html
では次っ行こっ、で、
ハンドクラフトビール専門店「Una Casa de gb gb El Nubichinom」へ!!
http://fujihige11.hama1.jp/e1113310.html
そこで目出たく三名様、受け入れ先を確保できました。爆
でも野毛ではこういうツブシの利くお店の選択肢が沢山あるのが嬉しい。
まるでアトラクションを選ぶように各お店をフラフラと徘徊する・・・。
そんな事すらも「愉しみ」にしてしまうのが野毛という街の魅力です。
つまり決まったルートや頑ななマニュアルなんかではなく、
その時々の最善を引き当てられるような
自分の運を試すような徘徊であって、
それはまるで、あの懐かしい駄菓子屋さんにあった
紐(ひも)のついた糸引き飴の「籤(くじ)」みたいなのです。笑
http://store.shopping.yahoo.co.jp/yamatoya/f10061.html

では乾杯~♪♪♪

彼女たちは湘南ビールの「大磯こたつみかんエール」 5%。
わたしは那須高原麦酒の「ナイン・テイルド・フォックス」 11%。
それぞれのグラスに川面のネオンが妖しくゆれて
私たちの酔いは少しずつ今宵も深くなってゆくのです。
さぁて、このお店にも別れを告げて
再度「旧バラ荘」へ泳ぐように向かいます。ふらふら
野毛では数件ハシゴするのが普通なのですよ。
そして実はね、この夜は「旧バラ荘」のオーナーの相馬さんに
「月曜は、お店開けといてョ」と、
事前に予約しておいたのです。
相馬さんありがとう。無理言ってゴメンね。

ほら、この「旧バラ荘」の一画だけは深い昭和のノスタルジーの世界。
私たちの親の世代やその上の世代の息遣いが聞こえてくるかのようです。

そしてドアを開けるとマスターの相馬さんが迎えてくれます。
勿論、いつも「ただいまぁ」と、ご挨拶です。

店内の終戦直後の香り漂う「S字カウンター」の止まり木に身を置きます。

CFやロケでよく使われていますこのお店。
でもこの日は貸切り状態です。
まずはバーボン・ハイボール。勿論、炭酸はきつめです。
今宵はフォアローゼスのブラック。

いいねぇ、いい雰囲気だねぇ。
週末はライブが入ることも多々ありますから、
静かに昭和な時間を味わいたい人は平日がお勧めです。
お店は不定休。午後八時過ぎから開きます。
当日、お店に電話して確認すればタイミングも完璧でしょう。
★「旧バラ荘」(なるべく週末のライブ中へのお電話はご配慮を)
045-515-7787
この界隈から大岡川を挟んで向こうの東側は所謂「歓楽街」、
「妖しいお店」や「あらまぁなお店(ポッ)」が沢山交じり合っています。
そして青江三奈の歌った「伊勢佐木町ブルース」な世界そのものが
今でもここには残っているのです。
そうそう、川の上流には昭和三十年代の頃、通称「親不孝商店街」がありました。
また2005年頃までは妖しげなピンクネオンと
異国の声が普通に飛び交っていましたね。
JR 桜木町駅から京急 日の出町駅までのエリアには、
一説には500軒とも600軒とも言われる店舗数の野毛地区。
一時期よりも店舗が少なくなったとはいえ、
まだまだここでしか味わえない世界を色濃く浮遊できます。
JR 桜木町駅を挟んで港側の明るい景色である
「みなとみらい地区」とは対照的に
南側は開港から戦後の闇市時代の歴史を背負ったディープなエリアです。
そんな場所の齢を重ねたBARで呑むということは、
「あの時代を感じながら、あの当時の気配」を肴に
呑むということにも等しいのです。

ほら、あの時代の「何かの気配」が、
耳元で囁いてくるかのように影が縁取る薄明かりです。
1923年の関東大震災により大被害を受けた横濱。
そして終戦直前の1945年に約500機の米国爆撃機などの空襲により
再び大半が焦土と化した横濱。
戦後横濱の主要大部分が広く進駐軍に接収されていたあの頃。
カマボコ兵舎が沢山並び、外人の乗るフルサイズの外車が街を走り、
フェンスに中はアメリカだった昭和20年代。
復員兵や職のない人たちが闇市と屋台が軒を連ねていた野毛に集まり
親を亡くした子供たちがDDTの消毒薬の匂いをさせて
「野毛に来れば何でも揃う」といわれた時代。
1948年に美空ひばりの本格スタートとなった野毛の横浜国際劇場があり、
市電やトロリーバスが走り回っていた横濱の街。
その後、復興を始めた横濱港にまだ世界中の豪華客船が寄港していた時代は
音楽や食べ物、そしてファッションや遊び。
「流行」の最先端情報は東京ではなく横濱から入ってまいりました。
横濱港界隈が「横濱の表」ならば
野毛界隈は横濱の歴史の影を背負った「裏の横濱」としての生い立ちをたどり、
華やかな経済成長を続けた当時の日本の表舞台としての横濱の
もうひとつの顔であり、背中合わせの「野毛の歴史」が今も息づいている。

中にいるお客さんたちをそのままにして、
入り口で両手に花な相馬さん・・・、・・・。笑
夕闇に包まれだした野毛は、
昼間とはまったく別の世界に変わります。
呑み屋やBARの店隅や路地裏の奥に隠れていた
あの昭和時代の気配が息を吹き返しながら
夜の闇の中に漂い出てくるのです。
その雰囲気はこの街独特のもの、
戦後の闇市の時代からの人々の沢山の思いや
泣き笑い、そして希望と欲望と絶望。
そんな思いを抱きながら消えていった人たちの気配が
この野毛には残りながら思い出すように漂っています。
ほら、酔った頭で静かに気配を感じれば
あの時代の大きなウネリと
その中で生きていた人たちの残留思念たちが
ポツンポツンと点在する呑み屋の店明かりや
街灯の灯りの影に深く息を潜めているのがわかるはず。
明るく仲間とワイワイ騒ぎ呑むのも愉しいけれど、
時には、そんな昔に思いを馳せながら
適度に語り合い共感を覚えながら
静かに呑む酒もまた格別に感じる
桜を待つ野毛界隈の今日この頃でもあります。
そんなことが頭に過ぎりながら、
とても有意義で愉しい時間を過ごすことができました。
また、呑みましょうね♪♪♪
2014年03月02日
横濱雑感・情報誌など

「はま太郎」創刊号(右)
http://www.seiyosha.net/#!hamataro-poster/cfkf
雨のそぼ降る横濱。
本日は定期的にチェックしています伊勢佐木町の
有隣堂の「横濱コーナー」で
雑誌・書籍を購入に・・・。
ついつい、買いすぎてしまうのが
問題と言えば問題なのですが、
本日も幾つかの情報を手に入れました。
はっきりとはわかりませんが
おそらくは「横濱」を題材にした
雑誌・小説・書籍類は
国内の各都市名の中で一番多いでしょう。
歴史あるこの街に思い入れる人たちが
それだけ多いということなのかもしれませんね。

「はま太郎」2号(左)
http://www.seiyosha.net/#!hamataro2poster/c1gri
■星羊社「はま太郎」
http://www.seiyosha.net/
http://www.seiyosha.net/#!news/c2rf

「京急線 普通電車の旅」Vol.37
南太田・井土ヶ谷編 3p
「清水ヶ丘公園」や「cafe KuKuRu(6P)」も掲載されています。
http://www.keikyu-ensen.com/magazine/

「京急線 普通電車の旅」Vol.37
南太田・井土ヶ谷編 12p
228段階段には野良の「ハクビ」が写っていました(赤矢印)。

横浜市 季刊誌「横濱」神奈川新聞社
http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/koho/kikanshi/
http://www.city.yokohama.lg.jp/shimin/koho/kikanshi/043.html

「ヨコハマ浄夜」 平岡正明著
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784750003337
2014年02月28日
井土ヶ谷のBAR「BEZ RECORD」

曇り空から降りて来るものも、
ようやく雪ではなく雨に変わりつつある今日この頃、
通勤の朝の道すがらの景色が薄靄に包まれて、
春を予感させる湿度と風に変わってまいりました。
でもまだ、あの記録的な降雪の記憶は新しく
寒の戻りも三月中は幾度となく訪れることでしょう。
しかし今年に入り、もう二ヶ月が過ぎようとしています。
これからは木々の枝先の「蕾」も
初春のお湿りの水分を十分に受けて
すくすくと目に見えて大きくなることでしょう。
またこうして冬がひとつ
去ってゆくのですが、
最近、改めていろいろな事を考えることが多いのです。
例えば、今日呑む酒は何にしようか・・・、・・・
・・・ではなく(汗)、
自分の生活パターンの今後でありますとか、
過ぎていってしまった「時間」であるとか・・・。
まあ、それは、現在、極力自分の労働時間を少なくして
考える時間や読書の時間を増やすよう心がけている、
そんな影響であるのかもしれませんが、
当然、その分の金銭的な身入りは少なくなるわけでして、
お金の替わりに時間を得ている・・・ということなのです。
さてさて、そんなここ数日、
朝、公園に囲まれた界隈を歩きますと
なにやら冬の間にはしなかった「匂い」が漂ってまいります。
湿気を纏った冬の枯れ葉たちや
朝露が土にしみ込みながら匂い立つ「春の香り」。
この匂いが木々の間の小径に漂いだしますと、
もう春は間近、すぐそこまで来ています。
そして来週はもう「啓蟄」。
これは冬の間に土の中にこもっていました虫たちが
わずかな春の胎動を感じて「動き出す」ことを指しています。
一方で自身は相変わらず変わりようのない毎日。
でも、こんな「春」の気配をひとつでも見つけると
何故か心が軽く弾む気分に包まれる季節です。
そしていまはそういうことを感じ取れることの幸せを
そっと味わえる頃なのです。

画像は今夜寄らせて頂いた「BEZ RECORD」。
知る人ぞ知る場所です。
この夜はケイトブッシュ、
そしてディープパープルのハイウェイスターから・・・、
デンマークでのクリアなライブ映像をハイボールで・・・。

http://youtu.be/BamOGaIz20M
2014年02月24日
「初春」
高 枝 の
梢 の 先 に 群 れ 集 う
メ ジ ロ の 声 に も
春 は そ こ ま で




花曇りの横濱の空を背景に
寒桜が開きはじめました。
明日からは、例年なみの暖かさが戻る予報です。