2013年12月18日

「凪のような穏やかな休日のはじまり」










私には毎年、



年末年始にひとりだけで過ごす数日があります。



それは凪のような穏やかな休日のはじまり、



東京湾越しに太陽が静かに昇りだすと



寝室である和室の障子に



冬の枝や、赤い山茶花がシルエットとなって揺れ映り



部屋の中が少しずつ明るくなってゆく・・。



その光が瞼をそっと刺激して私のまどろみを浅くします。



そしてヌクヌクとした寝床の中でやっと目を覚まし



枕元にある昨晩途中まで読んでいた本を再び開くのです。



そんな冬の休日は



割高感からいままで購入を控えていました単行本の翻訳ものを



何冊か読むつもりなのです。






でも、この単行本たちは重いので、



読みながら二度寝しないように注意が必要です。



でないと、本をモロに顔へ落としてしまいます。



もう幾度、本に襲われたことやら・・・。汗






さて、注文した下記の本たち、


私をそれぞれの世界で愉しませてくれるかなぁ・・・。


いや、年末年始までに待てずに読んでしまいそう・・・。笑




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※以下のアブストは出版社のものから転載です。








■「黙祷の時間」-------------------------------------
ジークフリート・バンヴィル著/松永美穂訳 1680円
ギムナジウムで開かれた追悼式。遺影を見つめる少年の胸に甦る、
美しい教師とのひと夏の思い出。
ドイツ文学の巨匠による大ベストセラー、海に彩られた純愛小説。













■「いちばんここに似合う人」-------------------------
ミランダ・ジュライ著/岸本佐知子訳 1995円
孤独な魂たちが束の間放つ生の花火を、
切なく鮮やかに写し取った16の物語。
カンヌ新人賞受賞の女性映画監督による初短篇集。
フランク・オコナー賞受賞。













■「密会」-------------------------------------------
ウィリアム・トレヴァー著/中野恵津子訳 1995円
早朝のオフィスで、カフェの片隅で、
つかの間の逢瀬を重ねる男女の愛と逡巡を描く表題作など、
英国圏最高の短篇作家による12編。













■「朗読者」-----------------------------------------
ベルンハルト・シュリンク著/松永美穂訳 1890円
彼女はなぜ彼に朗読をせがんだのか。
十五歳の少年と二十一歳年上の女性との切なくて残酷な愛の記録。




上記は全て新潮社です。








こちらは和書ですが、お口直し・・ということで別注文です。


■「香夜」-----------------------------------------
高樹のぶ子 1575円 集英社
月が満ち、香りたつ夜、
流奈が思いを馳せるのは「どうしても会わなければ」と
願う人々との逢瀬。
死への道程を鮮やかに描く長編。



■「思い出のとき修理します」-----------------------------------------
谷瑞穂 630円 集英社
過去には戻れない、
だからこそ「今」を生きることの大切さを教えてくれる1冊。




 
 
 
 
 

 
 
 
  
 

 
 
 
 
 
  

Posted by ひげ at 21:00Comments(2)休日

2008年08月18日

遠き山に日は落ちて




「遠き山に日は落ちて」

堀内敬三作詞・ドボルザーク作曲「新世界から」


遠き山に 日は落ちて

星は空を ちりばめぬ

きょうのわざを なし終えて

心軽く 安らえば

風は涼し この夕べ

いざや 楽しき まどいせん

まどいせん


やみに燃えし かがり火は

炎(ほのお)今は 鎮(しず)まりて

眠れ安く いこえよと

さそうごとく 消えゆけば

安き御手(みて)に 守られて

いざや 楽しき 夢を見ん

夢を見ん





このジオラマのスイッチを入れると

「遠き山に日は落ちて」の曲が優しく流れてきます。

画像のジオラマは山田卓司の「昭和の光 帰り道」。


2003年当時、入院中の母の退院後に枕もとに置いてあげようと購入したもの。

退院は叶いませんでしたが、今日久しぶりにスイッチを入れると

外灯のあかりが点り、秋を予感させる午後の部屋を淡く照らしてくれました。


 
 





『昭和の光』

山田卓司造形・総合監修

「帰り道」

家族のぬくもり

父の久しぶりの休日、

みんなでデパートに出かけた。

その帰り道。

あたりはすっかり暗く、

街路灯もほのかに光を放つ。

遠くから夕暮れを告げる

「遠き山に日は落ちて」の曲が聞こえてくる・・・

(レース説明より一部書換え)

http://retro-club.com/showanohikari.html

http://www.rakuten.co.jp/toysaihon/692642/1878570/





 
 






さて、本日は秋の訪れを告げるような涼しい一日でした。

早朝の「からっぽの木」の散策のあと、

部屋と玄関を網戸だけにすると爽やかな風が部屋を通り抜けてゆきます。

部屋の灯かりやPC・TVを全て消しすと蝉時雨が流れてきて・・・。

午後のまどろみには最適でした。休日はこうでなくちゃ!!笑


何もしない、何もせずに周りの「音」や「空気」に身をゆったり浸して

自然を静かに受身で味わうことの幸せ、

この素朴な贅沢をもっともっと味わいたい・・・・。










 

  


Posted by ひげ at 00:01Comments(4)休日