2008年12月30日
『からっぽの木』のスライドショー。
改めて振り返ってみれば
この一年も「からっぽの木」を撮影し続けた一年でした。
思えばこのブログを始めたのは今年の元旦です。
四季の移ろい、時間の経過により「からっぽの木」は、
そのつど違った「姿」をみせてくれました。
天気のとても良い日もありました、
雨や嵐、雪の日もありました。
朝の光に包まれた時、夕暮れのグラデーションにシルエットとなった時、
その情景は変化を求めるではなく
ただここにずっと立っている「からっぽの木」の
その周りが変わっていったのであって、
この木自身はわずかばかりに枝先を伸ばしたに過ぎません。
しかしこれだけの「彩り」を観る者に与えてくれるということは、
何かこれからの私たちの「ささやかな人生」への立ち位置と
ある意味、同じようなものなのではないかと思ってしまうこの年末の休日です。
来年は、いや、これから先々にこの「からっぽの木」は、
どんな彩りを私たちに見せてくれるのでしょうか。
新しい年がとても、とても楽しみです。
○『からっぽの木』のスライドショー
http://fujihige.dyndns.org/2007/ICHIHON/index.html


※トップの画像は本日夕刻、午後四時過ぎの「からっぽの木」です。
多くの人たちがこの景色にシルエットとなって柔らかな橙色の光に抱かれていました・・。
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2008年12月29日
「Hieronymus Bosch」という世界。
先日のブログからの続きです。
以前から心の端に存在して・・・、
というより「引っかかっていた」という表現の方が適切かもしれません。
生涯が1450-1516という、レオナルド・ダ・ヴィンチと同じ時代を生きた
「Hieronymus Bosch(ヒエロニムス・ボス)」という画家、
その作品である絵画は「特異な個性の登場人物(あやかし)」に満ちていて、
観るものの心の深い部分に「ある種の傷」を記憶付けます。
それは宗教画の形をとりながらも「幻想性」であるとか
「怪異的」・「悪魔的」であるとか、
その異端であることを筆にのせて
「何かを描き表わそう」としているかのようにも観てとれます。
資料によれば作品数が少なく、
後の世に他の人たちにより「筆」を加えられたりして
どこまでがオリジナルなのかの論争もいまだ続いているとの様子。
何れにせよ、その絵画に現れ来る「特異なキャラクター達」が
オランダ製陶器のフィギアとなって手元に置けるということは、
とてもありがたいことであって、
ペシミズムな画家といわれたヒエロニムス・ボスの評価はさて置き、
澁澤龍彦のプリズムにもおそらくは映っていたのではないかと
あれこれ思ったりして、
この年末のわずかな時間をワイン片手に浮遊する午後でなのです。
画像はヒエロニムス・ボスの絵画、『聖アントニウスの誘惑』にでてくる
キャラクターのひとつ「BIRD WITH LETTER」、
横浜美術館で購入した「ひとつの世界」です。
撮影場所はひげの例のプライベートBAR。後ろに暗く写っているのは、
横濱クイーンズのロイズ・アンティークスで購入した
1930年代のサイドバイサイド。

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○『聖アントニウスの誘惑』(左下にBIRD WITH LETTERがいます)

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http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Hieronymus_Bosch?uselang=ja
○ロイズ・アンティークス
http://www.lloyds-antiques.com/archives/c_020_goods/g_110_sidebyside/
2008年12月23日
冬の小径、あるいは祝日の白
この祝日は先日のどいさんのエリーゼご納車に続きまして、
知り合いのTご夫妻のボクスター納車を横濱で祝ってまいりました。
美しい純白のポルシェ、昨日納車の走行わずか50キロのボクスター。
みなとみらいの冬空にその「艶」のあるエンジン音を響かせて、
赤煉瓦倉庫から日本大通り、
横浜美術館のお気に入りのカフェ「Cafe小倉山」での軽食と珈琲。
そして山手のテニス発祥の地での歓談へと短い時間は過ぎてまいりました。


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○1878年(明治11年)日本テニス発祥の地
http://www.enjoytokyo.jp/id/nagachin-sense/111361.html



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横浜美術館では以前から気になっていました特異な存在感を示す画家
ヒエロニムス・ボスの絵画、『聖アントニウスの誘惑』にでてくるキャラクターのひとつ
「BIRD WITH LETTER」を購入しました。
人間の心の奥底に潜む本質的な倫理観を
16世紀初頭に彼独自の世界観と悪魔的表現をもって描きあらわした数々の「異世界」。
これからひとつづつ集めていきたいと思っております。
http://www.3d-mouseion.com/engels/bosch_eng5.htm
http://www.3d-mouseion.com/engels/bosch_eng.htm

http://fujihige.dyndns.org/2008NEW/hieronymus_bosch001.jpg
○上記の購入は横浜美術館内の「ミュージーアム・ショップ」です。
http://www.museumshop-yokohama.jp/shopbrand/019/O/
2008年12月21日
Field of Dreams
この週末は私たちの仲間の夢の集い。
湘南でのオープンカーが縁となった仲間たちとの久しぶりの再会。
土曜から新しいオープンカーを手に入れた仲間が名古屋から泊まりに来て騒いだ後、
日曜には逗子集合、長者が崎駐車場までの海岸通りのオープンラン!!
11台13名+1匹の方たちが気温19度の青空と潮風を楽しみました。
昼食は海辺のレストランテ「プラージュスッド」で、
例の「サーモンのクリームソーススパゲッティ」に舌鼓、
愉しく充実した時間を共有することができました。
名古屋よりも遠い宮城からも駆けつけてくれたO.P.E.N.スタッフのE氏は
華麗にそのちょい太のお体をバケットシートに包み込んで、
片道450キロの帰路につくなど、
やはりオープンカー乗りは「移動力」に優れているなぁと関心しきり。
皆さんの笑顔が心に焼きついた湘南オフでした。
またいつか集まりましょう!!

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●海が目の前のレストラン「プラージュスッド」は、
サーモンのクリームソース・スパゲッティがお勧めです。ムフフッ
http://www.ceres.dti.ne.jp/~tfuruk/plagesud/
2008年12月18日
2008年12月17日
今夜は雪のお話・・・。
今夜はその雪のお話・・・。
今年の二月に「からっぽの木」の上に
雪たちが舞い降りました。
その夜、深々と降り積もる雪は
寂としてまったく音を絶えて積もりゆきました。
この丘は急な坂の上にあるため、
クルマの音も絶えて静かに、
静かに雪化粧を薄く重ねてゆきました・・・。
まとまった雪、それは二年ぶりだったかもしれません。
この冬も、こんな景色の中に立つことが出来るならば、
それはとても・・・、
とても幸せな「巡り合い」なのかもしれません。
その先のことを指し示すかのように・・・。

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そしてもし・・・、
このクリスマスに「からっぽの木」に雪がかかる奇跡があったとしたら・・・。
そんなことを思いながら、
今夜は「羊の数」を数えることにいたしましょう。
2008年12月14日
夕景に向かう丘
冬の雨上がりの「からっぽの木」。
爽やかに、そして冷えた風がこの木の周りに流れている。
急激に払われた雨雲は冷えた湿度を地に残して、
陽は西に傾きつつ
澄み切った空気越しにその天空を染めていく・・・。
そう、今日またひとつ
今年が去っていったのです。

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2008年12月14日
横浜カレンダー
雨の休日。
窓外には暗くグレーの世界。
こういう日はすべての「音」や電気を消して
窓からの自然光での読書。
いや、薄くクラシックなCDでも流そうかな・・・。
さてさて、今日は手元にhama1ブロガー仲間で
ひげのブログからもお気に入り登録させていただいております
トモヤんさんのもうひとつのブログ「横浜イラスト散歩」。
そこから『横浜カレンダー』を二つほど手に入れました♪
http://tomoyan2.hama1.jp/e74146.html
見知った横濱の建物、
それが柔らかくセンスの良いイラストカレンダーの
十二枚+一枚の卓上タイプにまとめられていて、
あと少しでやってくる新しい年に思いを馳せることができます。
これはお勧めですが数に限りがあるとのこと、
ご購入を希望される方は、どうぞお早めにっ!
さてどこに飾ろうかな・・・♪♪

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2008年12月07日
12月は再会の月。
12月は再会の月。
日頃のお互いの多忙からなかなか会えない人たちに
久しぶりに再会する師走です。
前日夜半の大風に飛び去ってしまった雲、
木々の枝先はだいぶ景色が見えるほど空けてしまい
日本大通りの銀杏の木も無残なほど黄色い葉を落としておりました。
「風に吹かれて」・・・。
そう、そしてそれはやっと取れた時間に訪ねたお店の名前でもあります。
雰囲気の良い味わいのある隠れ家的なお店の端に座り、
知り合いの人たちの素晴らしい演奏と歌に耳を傾けると、
心の奥に沈んでいる澱のような疲れがいつの間にか消えてゆき、
アンチョピのピッザをつまみながら
ヴァーボンが美味しかったことは言うまでもありません。
●「風に吹かれて」
http://kazefuka.music.coocan.jp/xoops/
●テーマ/出演
「クリスマスにはまだ早い、お正月にはもっと早い」
レイチ&B青山
KADO&一太郎
ジェリーフィッシュカフェ






●レイチ&B青山(昨晩のライブより)
http://fujihige.dyndns.org/2008NEW/MOV02832.MPG
●ジェリーフィッシュカフェ
2008年12月04日
あのころの空へ。
もう夕陽のとどかない風かげに
柔らかな穂をたたえたススキが揺れていた。
夕闇に向かう雲間からこぼれ出す今日の終わりを告げる光も
あとわずかな時間を残して宵闇へと入っていくのだろう。
子供のころ親しい友達の顔が見えなくなるまで
夕闇の中で時間を惜しんで遊んでいたあの大切な時間は
もう遠い彼方に行ってしまったのだけれど
このわずかな薄明かりの中にだけはその気配を残して・・・。
今日また一冊、読み終えた文庫、
市川拓司著、『VOICE』。

