「からっぽの木」の彩りと､その周りのささやかな愉しみ

久しぶりの雨。



ゆらゆらと店の灯りが大岡川の川面に揺れて




この日の凄い通り雨が過ぎ去った後に




涼しげな空気が流れ出す頃・・、




古いオープンカー仲間と連れ立って




永い歴史を滲ませた野毛に足を向けました。








昭和39年東京オリンピック開催に伴って、




当時の露店や屋台などをゆるいカーブのハーモニカ型の




店舗に集めできたのが都橋商店街。




この理容院の場所はあのハーモニカ横丁のすぐ近くにあります。




数十年間、髪の毛は自分で切っています私は




床屋さん、理髪店とは無縁ですが、




このお店は理容院ではなく、




時代の波を乗り越えて長い時を刻んできた理容院を




居抜きで利用した「昭和の香り溢れるBAR」なのです。




女性がひとり切盛りする店の外にはBARなどの看板は一切なく




古びた「日の出理容院」の箔文字が




擦りガラス越しに電球の明かりが柔らかくほのかに灯る。




古いドアをそっと開ければ目の前に「昭和の香りの空間」。




五人がけの小さなカウンターと




その左には四人がけの「昭和のカケラ」を集めたような




テーブルが一つ。




壁際には立ち飲みも出来るスペースのようなものが・・・。




室内を照らす「裸電球」が




天井の半分めくれた面を薄っすらとうつし出し




夜八時から開くこのお店が




「昭和の昔」を知っている者、




まだ高度成長時代を迎える前の場末の飲み屋の雰囲気を




感じ取ることができる者たちに




震えるようなレトロな遊び心を投げかけてくれます。





カウンターに半ば背を向けるように小さな椅子に座ると




擦りガラスの外に道行く人達の影が淡く揺れて




ジャズが薄く流れる空間を懐かしさで包んでくれる。




開店の午後八時に合わせて




「野毛すきずき」で事前にお刺身をつまんできたから




二軒で心もお腹も満腹となった至福の時間なのでした。











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店内から擦り硝子越しに野毛の明かりが・・・。

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居抜きの店内は、独特の風情を醸し出しています。

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渋い・・、渋すぎる・・・店内の味わい。

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髭的な乾杯。笑














おつまみ類は殻つきピーナッツのみがテーブルに撒かれる。














昭和の異空間というに相応しいかもしれない。

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カメラの話題で盛り上がったラミー氏。

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なんとトイレは店の隣の長屋の共同トイレを利用します。
尚、都橋商店街の二階にはピカピカなトイレがあります。

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野毛「すきずき」でお刺身を食してからの訪問でした♪♪

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翌日、場所の確認のために・・・。

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さて、次回は・・・、・・・旧バラ荘へ・・・。