2011年03月14日
あの日から四日目・・・。
夕暮れの月が哀しげに雲に霞んでいた。
いま想像を超えた地震災害の被害が
被災地から続々と報じられています。
或る意味、整った社会に育ち慣れ、
それを当たり前とした上に
自分たちの楽しみや、ささやかな欲を積み上げてきた私たち。
それを私たちは「現代社会」と云い、戦後急速に築かれてきた「社会の構造」。
少しでも便利で楽と快適を求めてそれを「善」としてきた毎日、
そして、必要以上な「過剰な拘(こだわ)り」や
無意味とも言える時間とお金を投入して
個々の「幸せ」を競いながら比べながら、
そこに「安心」と「幸福」の基準を求めていた・・・。
でも、こういう大災害を前にしたとき、
人は自分たちが「幸せ」だったと思い信じていた、
その方向性と価値観に「ひとつの疑問」を抱きます。
もう一度、ここ数十年の「夢と幻惑の競争」から立ち止まり、
人間としての素朴な幸せを考えたい。
そんなことが心に過ぎりながら、
いまも一部屋だけの薄明かりの中で
メディアのニュースを眺めている自分がいるのです。
いつもは心に優しく響くこの街灯りたちも、
一部分は「計画停電」で闇に包まれています。
「不安」と「心配」を左右の両手に握りながら、
哀しく寂しげに蒼く暮れていく空に包まれて、
3月14日は終わろうとしているのです。
この大震災で沢山の方達の尊い命が失われました。
ここに心よりお悔やみ申し上げます。
去ってしまった方達の命は、絶対忘れることなどできませんが、
被災地の方達にどうぞ一日も早く、
少しでも明い笑顔が戻るよう深く祈っております。
Posted by ひげ at 19:20│Comments(0)
│からっぽの木
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