2011年10月18日

『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』_その1[黎明篇]






わずか数日前ですが、

2011年10月17日、月曜の覚え書きを紐解いてみます。







冬に向かう晩秋の夜明けはゆっくりとやってくる。


二日間にわたり開催された

国内外のオープンカーの祭典「秋軽2011」で

撮影した1200カットほどの画像を全て

チェックし終えたのは日付が変わった午前1時をまわった頃でした。



そんな場所に選んだのは『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』。

英国のクラシックな香り漂う場所です。

http://www.villa-ruze.jp/



一日わずか五組しか宿泊できないスウィート。

私にとって幸運なことに(そして経営側にとっては不幸なことに)

この日は私たち一組の貸し切りでありました。



前夜のチェックインの時に、

もし希望があれば別棟の共有リビングの暖炉に薪を並べて、

赤く燃え続ける炎を眺めながらアンティークなソファーに

身を沈めるのも可能との説明を頂いたけれど、



残念なことには昨日は一部の関東では真夏日を記録するほどの

陽気であったため聞くに留めてしまった・・。



でも寝室の空調を28度に設定したにもかかわらず、

軽井沢の夜明けは思いのほか冷え込んでいて、

わずか数時間ほどの睡眠は、

用足しを境に頭が冴えてしまう。



これは疲れを感じている以上に

この「RUZE Villa(ルゼヴィラ)」の居心地が良く、

調度品や照明が自身の興味を掻き立てるからなのだろうか・・・。


さて・・眠っている時間がもったいない。笑




厚みのある肌触りの良いガウンを羽織り、

アンティークソファーに深々と座り、周りを見渡せば、

窓外がゆっくりと漆黒からブルーグレーに照度を上げてくる。



その薄明かりは次第に庭に残る四季咲きの薔薇や

湖畔の景色をそっと見せはじめる。

心を押されるように観音開きの木戸と窓を開けると

「凜」とした空気が部屋に流れ込んできた。


名前も知らない鳥が朝の挨拶を小声で囁いている。


暫く、気持ち良い冷たさを味わい、

窓を閉めリビングに戻った。



各照明の照度を外の照度に同調させるよう絞ると、

クラシックな室内は、まさにアガサクリスティの世界。

口髭をたくわえたポアロが私のあろうはずのない罪を嗅ぎ付けて、

こんな明け方にドア硝子をコツコツと叩くのはゾッとするけれど、


眼鏡を少し鼻から落としたミスマープルが向かいのソファーで

温かい紅茶をすすっていても

なんの違和感も感じないだろう。



このRUZE Villa(ルゼヴィラ)は建物も室内の調度も、

庭までも英国の雰囲気が好きな人たちにはたまらない場所。

そして静かな時間をプライベートに味わうことのできる場所。



オンシーズンはバラの咲き誇る6月から8月だけれど、

それはそれとして穏やかな時間が流れるオフシーズンこそ

「英国の味わい」を心静かに噛み締めることのできる

お薦めの季節なのかもしれません。









『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』_その1[黎明篇]



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『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』_その1[黎明篇]



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『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』_その1[黎明篇]



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『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』_その1[黎明篇]



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『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』_その1[黎明篇]



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『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』_その1[黎明篇]



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『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』_その1[黎明篇]






























『RUZE Villa(ルゼヴィラ)』_その1[黎明篇]



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つづく










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Posted by ひげ at 21:07│Comments(2)軽井沢
この記事へのコメント
楽しい時間の一時、そして安らぎを感じる、秋の人、
来年是非お伺いしたいです。
ひげさんの一も素敵な写真を見せっられると、
みんな行ってみたくなるところばかりです。
いつも素敵な写真をありがとうございます。
Posted by IWANOFU爺 at 2011年10月19日 19:13
IWANOFUさん、おはようございます。

今年の軽井沢は、また一味違った愉しみに満ちていました。
当初、雨の天候を覚悟しましたが、
当日朝にはダイナミックな快晴でオープンカーの集まりは大盛況。
翌日はルゼヴィラに宿泊してゆったりと穏やかな時間を味わえました。

あ、ハルニレテラスも良かったですよ。
Posted by ひげひげ at 2011年10月22日 07:18
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