2008年12月29日

「Hieronymus Bosch」という世界。




先日のブログからの続きです。

以前から心の端に存在して・・・、
というより「引っかかっていた」という表現の方が適切かもしれません。

生涯が1450-1516という、レオナルド・ダ・ヴィンチと同じ時代を生きた
「Hieronymus Bosch(ヒエロニムス・ボス)」という画家、
その作品である絵画は「特異な個性の登場人物(あやかし)」に満ちていて、
観るものの心の深い部分に「ある種の傷」を記憶付けます。

それは宗教画の形をとりながらも「幻想性」であるとか
「怪異的」・「悪魔的」であるとか、
その異端であることを筆にのせて
「何かを描き表わそう」としているかのようにも観てとれます。

資料によれば作品数が少なく、
後の世に他の人たちにより「筆」を加えられたりして
どこまでがオリジナルなのかの論争もいまだ続いているとの様子。


何れにせよ、その絵画に現れ来る「特異なキャラクター達」が
オランダ製陶器のフィギアとなって手元に置けるということは、
とてもありがたいことであって、
ペシミズムな画家といわれたヒエロニムス・ボスの評価はさて置き、
澁澤龍彦のプリズムにもおそらくは映っていたのではないかと
あれこれ思ったりして、
この年末のわずかな時間をワイン片手に浮遊する午後でなのです。


画像はヒエロニムス・ボスの絵画、『聖アントニウスの誘惑』にでてくる
キャラクターのひとつ「BIRD WITH LETTER」、
横浜美術館で購入した「ひとつの世界」です。
撮影場所はひげの例のプライベートBAR。後ろに暗く写っているのは、
横濱クイーンズのロイズ・アンティークスで購入した
1930年代のサイドバイサイド。



「Hieronymus Bosch」という世界。


http://fujihige.dyndns.org/2008NEW/hieronymus_bosch.jpg
 
 
 


○『聖アントニウスの誘惑』(左下にBIRD WITH LETTERがいます)
「Hieronymus Bosch」という世界。


http://fujihige.dyndns.org/2008NEW/BoschA.jpg


http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Hieronymus_Bosch?uselang=ja 

 
 
 

○ロイズ・アンティークス
http://www.lloyds-antiques.com/archives/c_020_goods/g_110_sidebyside/

 
 


 


この記事へのコメント
「BIRD WITH LETTER」!!
私と娘も横浜美術館のショップでこのフィギアに釘付けになりました。
なんの知識もありませんでしたが「欲しい!」と思いました。
・・・が・・・たしか衝動買いするようなお値段ではなかったような・・・?

一つ一つ、大切に丁寧にコレクションしていくのもいいですね。
Posted by pin at 2008年12月30日 00:08
pinさん、こんにちは!

今日も横濱は良いお天気ですね。

ボスのこのシリーズは確かにお値段も良いです。

でも出来れば少しずつ、少しずつ欲しいなぁ。笑
何ヶ月にひとつでも。
独特の雰囲気があるんですよね。

あっ、いま目の前の榎木にリスが走りました!!
Posted by ひげひげ at 2008年12月30日 12:27
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