2008年12月04日
あのころの空へ。
もう夕陽のとどかない風かげに
柔らかな穂をたたえたススキが揺れていた。
夕闇に向かう雲間からこぼれ出す今日の終わりを告げる光も
あとわずかな時間を残して宵闇へと入っていくのだろう。
子供のころ親しい友達の顔が見えなくなるまで
夕闇の中で時間を惜しんで遊んでいたあの大切な時間は
もう遠い彼方に行ってしまったのだけれど
このわずかな薄明かりの中にだけはその気配を残して・・・。
今日また一冊、読み終えた文庫、
市川拓司著、『VOICE』。
Posted by ひげ at 18:30│Comments(0)
│夕景
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