2013年10月24日

軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」







全五話で完結する「軽井沢小話」の第四話目です。

今回は軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」です。






お愉しみの「エスティバンクラブ」のことは、

私のブログで何度か取り上げさせていただいております。



場所は「秋軽」の会場となっている軽井沢グリーンプラザホテルから

クルマでゆっくりと走っても10分弱という近い場所にあり、

たまにしかクルマの通らない道路から更に無舗装の細道を入った

深い林の中にあります。

宿までの林を通る小道は通常のコースを辿れば右に二度ほど入りますが、

曲がり角にはペンション名の小さな看板がありますから、

まず迷うことはないでしょう。



足を止めて周りを見渡せば、このペンションの周りは

膨大な面積のほとんどを樹高のある落葉樹が

木々の間から少し先まで見える密度で生えていて、

その間に別荘や保養所がポツンポツンと散らばっており、

まるでその建物しかないような錯覚をおぼえます。

その雰囲気はとても静かで人工的な音のしない環境なので、

心と身体を癒すのに最適な場所だと思います。




早めにチェックインできた夕方に

ペンションのまわりをゆっくりと散策すると

都会ではなかなか味わえない、

誰も見かけず、誰ともすれ違わないで

秋の落ち葉を踏む音と、

たまに鳴く野鳥の声だけの静寂に包まれます。

これは、とても貴重な体験ですね。




少しだけ歩けば紀州鉄道のホテルがあり、

当時の車両が広い林の中で銀河鉄道の客車のように静かに佇んでいるのが見えます。

http://www.kitetsu-hotel.jp/karuizawa/

秋の散策で綺麗に色づき落ちた葉々を拾ってきて「栞」にするのもよいでしょう。

ここでは、自分なりの穏やかな時間をゆっくりと味わうことができるのです。





さて、お部屋ですが、

いつも吹き抜けのロフトと天蓋つきのデラックスタイプに宿泊するのですが、

部屋の雰囲気がまたエスニックなバリ風で素晴らしく落ち着けます。

吹き抜けの天井にはシーリングファンがクルクルと回り、

バリの調度品が幾つか部屋にレイアウトされています。

備え付けのCDを点ければガムランやバリの香り立つ曲が控えめに流れ、

暖かいセピア色を基調としたエスニックなアースカラーに各部屋は統一されている。

このデラックスタイプの部屋は全部で三部屋あって、広さも十分に取られているから、

伸び伸びとした空間でアジアン・エスニックの雰囲気を味わうことができます。




そして夕食までの間、お気に入りの天蓋付きのベッドで

手足を伸ばして「ぼーっ」としても良いですし、

籐の椅子に座って今日手に入れた「特別な本」を開くのも良いですね。

冷蔵庫にある飲み物につい手を伸ばしたくなるのもこんな瞬間です。

テレビなどは点ける気にすらなりません。笑

勿論、軽井沢の天気予報程度は見ますが・・・。




さて、十月ともなれば軽井沢の最低気温は一桁の5度前後です。

ベランダの照明を点けて戸を開ければ「キン!」と冷えた空気がサッと入ってきます。

そう、だからもう寝るときには暖房が欠かせないのです。

各部屋にはエアコンの他に、暖房用の設備があります。

お風呂は部屋付きのもの以外に受付棟の右手に貸切風呂が二つあり、

各宿泊客は基本的にはチェックイン後の夕方から、

チェックアウト当日の朝まで利用できます。




そろそろお腹が空きだしました。笑

各部屋に「食事ができたよ!」のコールが入ってから

本館のディナースペースにスリッパで移動します。

ここでいただける「バリめし」は、

「15万人が選んだ!最も美味しいお店 全日本ぐるめランキング★2001」の

都道府県別エスニック料理部門で大賞を取っただけあり、

とても美味しいので、いつも楽しみにしているのですが、

毎回、量もたっぷりと出てくるから、

私の小さな胃では食べきれないのが心残りです。

今回は精一杯お腹を空かせて望みましたが

すべて食べることはできませんでした。笑

朝晩の食事はペンションスタイルで、

広いガラス張りのルームで宿泊者がテーブル毎に揃って取ります。

この食堂のディナータイムの照明も強過ぎず好感度が高いです。


今回のメニューは、

・タエちゃんサンバル(エスティバン自家製チリソース)
・クルプック・ウダン(インドネシアの海老煎餅)

・ソト・アヤム(インドネシア風チキン・スパイシー・スープ)
・飲茶3種
・アヤムプララ(鶏ササミの香草和えサラダ)
・クピティン・ゴレン(渡り蟹の甲羅詰め・サンバル醤油添え)
・サユルローディー(野菜のココナッツ煮)
・アヤム・マサラ(鶏肉のスパイシーグリル)
・ナシゴレン(インドネシア風の炒め飯)
・マンゴプリン


でした。


ここで私は約20種類あるビールのうち「333(バーバーバー)」をチョイスしました。

二杯目はカルーアミルクでご機嫌に・・・。笑




食堂から見渡せる庭の左手には「バリ風の東屋」があり、

右手には左右対称の形をした邪気を寄せ付けないと云われる「割れ門」があります。

共にライトアップされていて霧でもかかれば更に幻想的かもしれません。

庭のあちらこちらに火が点けられているトーチがあり、

とても異国情緒あふれるエスニックな雰囲気を醸し出しています。



翌朝のお食事は前夜と同じ場所です。

サンルームのようにガラス面の多い部屋で、

朝の光が沢山入ってきてとても爽やかな中、

お粥にソーセージ、サラダにフルーツ、ヨーグルトも付いて

仕上げは珈琲を選びました。




この「エスティバンクラブ」に泊まったことがない人は、

軽井沢の環境とバリの雰囲気のコラボを想像しにくいかもしれませんが、

もう何度も宿泊している者の視点では違和感はまったくありません。

むしろ、この広大な高原の中のとても静かな環境だからこそ

この雰囲気を作ることができるのではないかと思います。




また、「エスティバンクラブ」は皇族である

秋篠宮文仁親王のご家族のプライベートなお誕生パーティーでありますとか、

静かな環境を求めてミュージッシャンのレコーディングにも

利用されたことがあるそうです。

そして夏にはバリダンスのショー。

リラクゼーション・エステルームもあるから予約したくもなりますね。

ここに宿泊して自分の感性に共感する「何か」を

見つけることができた人のリピート率はきっととても高いでしょう。



私はここでバリ関係のリラクゼーションCDのほとんどを購入しています。

「Bali Dua」とか「Bali Midori」などがそうです。

また、エスニックなバリの小物などもたえず仕入れて補充されていますから、

木製のオープンカーに乗る動物の置物など良いおみやげになるはずです。

私の家のアンティークな食器棚の上にも置いてあります。




もし、軽井沢に「隠れ家的」な宿を知っていますか? と聞かれたら、

あまり教えたくないけれど・・・と前置きして

このペンションを教えてあげることになってしまうなぁ・・と、

つい、そんな心配までしてしまうこのペンションは、

私たちがこうやって過ごしている時間もずっと、

軽井沢の自然の中で静かに佇んでいるはずです。

夏のバリダンスの時期や、冬の雪に閉ざされた白銀の世界も

是非、観てみたいですね。






以下は、今回撮影した幾つかのカットです。

秋の夜にライトアップされた光が、

雨に濡れたデッキや窓ガラスに映り込んで

美しい色合いを出しています。

きっと晴れた夜には漆黒の空に沢山の星々が瞬き

音の絶えた高原に穏やかな時間が流れるでしょう。




雨の日は雨の日なりの、晴れの日は晴れの日なりの良さが軽井沢にはあります。

静かに高原を渡る軽井沢の風に耳を澄まして過ごす時間は

遠い昔に忘れ去ってしまった大切な心持ちを思い出させてくれる

シンプルでいて、とても贅沢な時間と空間なのだと思います。






●「エスティバンクラブ」

http://www.estivant.cc/













軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」














軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」














軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」














軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」














軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」














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軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」














軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」








○以前のブログ記事です。

http://fujihige11.hama1.jp/e71467.html

http://fujihige11.hama1.jp/e795919.html

http://fujihige11.hama1.jp/e880310.html

http://fujihige11.hama1.jp/e991048.html

 
 
 





軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」














軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」














軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」














軽井沢のバリ「エスティバンクラブ」



 
 
 
 
 
 


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Posted by ひげ at 21:11│Comments(0)軽井沢
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