2013年08月09日

「笑ふ」






「笑ふ」









幼い頃、

良く笑うことが多かったけれど、

最近はお腹の「筋」が攣(つ)るほど笑うことが無いですねぇ。



別に可笑しなことにまったく遭遇しないわけではなくて、

例えば朝の通勤電車の中で立ったまま眠って、

手すり金具に素晴らしい音をたてて何度も何度も頭をぶつけている娘や

(それでも寝てしまう痛みよりも眠気かい)

座って爆睡したまま大口を開いて口の中がカリカリに乾いてしまったリーマン。

(いきなりしゃべりだしたら絶対に喉切れますよ)

そして、上半身普通の背広なのに下半身はスカートにハイヒールのおっさんや、

(座っていたとき前に立たれて最初女性だと思った)

前髪にカールを付けたまま電車に乗っている女性などなど・・。

(目の上にあるのに気づかないメガネパターンですね)



まったく笑いのネタには事欠かないのですが、

何故か腹の底から笑えないのです。

その場にいる人たちも目配せしながら目じりを下げる程度・・・。



子どもの頃って、何であんなに可笑しかったのだろう。

ほんとつまらない、他愛もないことにも笑いが止まらず、

教室で先生に怒られたり、

笑いすぎて涙が止まらなくなり腹筋が攣(つ)ったり・・・。



経年変化でだんだんと感覚の角がとれ、

心も身体も丸くなってしまい、

鈍感力だけが溜まってくる・・・。

人間は加齢とともに感受性もどんどんと喪失していって、

だんだん無感動・無表情な人になって行くのかなぁ。



まあ、大の大人が子ども並みに会社の会議どきや居酒屋で

ケラケラ大声で笑い続けるのにも狂気を覚えるけれど・・・。



人はそうして少しずつ静かになってゆき、

会話もゆっくりで言葉も少なくなり、

身体の動きも太極拳のようにゆっくりゆったりと・・・。



やがて新しいことにも手を出さなくなり、

毎日決まったパターンで生きることを無意識に心がけ

窓外の景色を無言で眺めながら何時間もボーっと・・・。



そうなると、月日の過ぎるのがとても速くなります。

それこそ一週間なんか「あっ」という間に過ぎてしまう。

新鮮なことをしていないと時間はどんどん逃げてゆきます。

そしてそうなったことにも気づかない自分・・・。



そうなると女子高生の会話なんて聞き取れないですよ早口で。

やっと意味がわかったと思ったら、

彼女たちの会話は遥か彼方の話題へと移っていって・・。

まるで別の国の言葉みたい。



そんな私でも毎日必ず一回はガクガクしながら笑う場所があります。

それは井土ヶ谷から「からっぽの木」へと上る228もある階段。

もう間違いなく笑いますよ私の「膝」。


お後がよろしいようで・・・。











ふぅ









「笑ふ」










 
 
 
 





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Posted by ひげ at 20:14│Comments(0)雑感
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