2013年08月09日

「出ますNo.19」


















いまは違うフロアに移動しましたが、

三年前までいたフロアでのお話。



ひとり残業になって自分だけの深夜、

きまって妙な音が聞こえてまいります。



パチパチ、コツコツ、バチン・・・、

その場所はいつもきまっていて、

音のするようなものは何もないのですが、

私ひとりのときにだけ音がするのです。

まるで何かを訴えるように・・。



いまは空きフロアになっているあの階。

いったい何だったのでしょうか・・・。




霊感とかそういうものが特に人よりあるとは思わないのですが、

こどもの頃からいろいろと不思議なモノを見たり聞いたりします。




弟の事故を当日朝に夢で見て予知したり、

何気にみた仏間に私の生まれる前に他界したおばあさんが正座していたり、

何もない部屋の空間、1メートル先から声が聞こえたり、

これなんか見えないけれど声の出ている唇の位置まではっきりとわかるのです。



あるいは窓外を人魂がフワリフワリと漂っていたり、

祖母が他界するときを感じとったり・・。



その祖母はけっこう霊感があったようでしたが、

野毛にBARを出していたときは、

お金を持ち合わせていない人たちにツケで呑ませてやった結果、

持ち出し一方で店を畳んだそうです。



先週、近所の商店街でビーカブで信号待ちしていたところ、

右手後ろから若い家族が歩きながら追い越していきました。

と、あれれっ、前を歩いているのは若い男女二人しかいません。



確かに黄色い半ズボンに白っぽいTシャツの男の子が居たはずなのに・・・。

帽子もかぶっていましたよ二人の間をくっつくように歩いていましたから・・・。

もう一人、はっきりとは見えませんでしたが、

小さな女の子も・・・。




いまから二十五年くらい前に、

奥湯河原の古い温泉旅館に一泊したことがありました。



そこは木造三階建ての古い旅館で歩くとギシギシとなる

造りも歴史を感じさせる旅館でした。

二階の一番奥の部屋に案内されて一歩中に入ると

とたんに物凄く身体が重くなりました。



上から押さえつけられるような重みと

どうしようもないほどのダルさに

すぐに布団を敷いて私だけ横になってうなっていました。



折角、温泉旅館にきたのだからこれではいけないと、

布団から抜け出して旅館の外に出ると

不思議なことに身体はなんともありません。



おかしいなぁと思いながら散歩をして、

部屋での夕食となりました。



また身体が重くダルい・・・。

食べ終わってすぐに布団に入りイケナイこともせず寝入ってしまいました。



帰宅後、銀塩カメラで撮影した写真をプリントしてみると・・・・・。

全ての写真に赤い光が何個も飛び交って写っていました。


何だったのでしょう・・・。




なに? まだ暑い・・です・か・・・??

では、次に、



これは以前に書いたかもしれませんが、

高校時代に友人の家に泊まりにゆきました。



コーラにダルマを入れていわゆるコークハイ。

高校生ですからわずか数杯でよい気分に

もちろんホロ酔い程度です。



深夜まで楽しくおしゃべりをして就寝。

ブルリときてトイレにたちました。

たぶん午前二時ころ・・・。



彼の家は大きな農家で沢山の和室を取り囲むように廊下があり、

角にトイレがあり小用を終えて戸を開けると

廊下に干してあった洗濯物の下に長襦袢に裸足の老人の足が見えました。



待たせたと思い「お先に失礼しました」というようなことを言ったと思います。

部屋に帰り翌朝、彼にその話をすると・・、

家には男性の年寄りはいない・・・と。

・・・白い足だけの○○って・・・、・・・・??!!




まぁだ 暑いですか・・?

あ、冷えたビールも切らしている・・・。

わかりました、では次。



静岡県の旧清水市に「伊佐布の滝」という小さな滝があります。

清水の海を背にして山をクルマで分け入ると涼しげな渓谷が木々に見え隠れして、

当時はうっそうとした森林の谷に沢が流れていました。



水も澄んでいて美しい渓流でした。

その上流にある小さな滝。

そこに友人家族と遊びに行ったときのことです。



クルマから歩き、滝つぼ脇までたどり着いたときに、

何か急に大きな不安に襲われてしまい・・。



ザーザーという滝音にかき消されてはいるのですが、

滝つぼから流れ出る下流の方から、

なにかが叫び声をあげながら上がってくる気配が・・・。



このお話はここまでなのですが、

帰るときにその場所にある立て札を見たら

そこに書いてあったのは「●殺」のあった場所と書いてありました。



もうひとつ。

前述の祖母の家のお墓は東神奈川の金●院にあったのですが、

祖母がお墓参りをすると誰もいないお墓の間から、

「あら、あの人。またきたわ。」といつも聞こえてきたらしいです。




もうひとつ、

もうひとりの祖母が自宅で寝ているとき

門を「ガラガラッ」っと開ける音とともに

何かがドタドタドタと家の中に入ってきて、

仏間で布団に入っている祖母を頭の上から見つめて

「この人ではない、この人はまだだ。」と何者かが告げて

またバタバタと門を閉めて出て行ったそうです。



その祖母は寝ているときに、

いつも何かが布団を足のほうに引っ張っている・・と言っていました。



さらにひとつ、

私がひとり深夜に平戸桜木道路を歩いていると、

先に電話ボックスがありました。



電話ボックスにはワンピの髪の長い女性が電話をかけていました。

いまから、十五年以上前のことです。

電話ボックスに向かって歩き近づいて

一瞬、目をそらして

また目線を戻すと電話ボックスには誰もおりません。

周りには身を隠す場所なんかない・・。

まだだ・・、い、いや、まただ・・・。



最近は、そんなもんなのかなと思うようになり、

あまり恐ろしかったり怖くはないのですが、

ある種類の、とても悪意や影響のあるモノに遭遇しますと、

身体中が震えて寒気が止まらなくなります。




昔、乗っていた真っ赤なオープンカー。

内緒でおねーさんを乗せて夜のおデート。



赤坂の町をふらふらと六本木、霞町界隈。

そういえば皇帝という建物でクルマをこすったなぁ・・・むにゃむにゃ



翌日、家人をクルマに乗せて走り出すやいなや、

目の前の送風口から長~く派手な金色の髪の毛が何本も・・・。



ほ、ほら、物凄く寒くなったでしょ。ゾクゾク


 
  
      
     
      
 
 

    
 
 


 

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Posted by ひげ at 20:26Comments(0)雑感

2013年08月09日

「笑ふ」
















幼い頃、

良く笑うことが多かったけれど、

最近はお腹の「筋」が攣(つ)るほど笑うことが無いですねぇ。



別に可笑しなことにまったく遭遇しないわけではなくて、

例えば朝の通勤電車の中で立ったまま眠って、

手すり金具に素晴らしい音をたてて何度も何度も頭をぶつけている娘や

(それでも寝てしまう痛みよりも眠気かい)

座って爆睡したまま大口を開いて口の中がカリカリに乾いてしまったリーマン。

(いきなりしゃべりだしたら絶対に喉切れますよ)

そして、上半身普通の背広なのに下半身はスカートにハイヒールのおっさんや、

(座っていたとき前に立たれて最初女性だと思った)

前髪にカールを付けたまま電車に乗っている女性などなど・・。

(目の上にあるのに気づかないメガネパターンですね)



まったく笑いのネタには事欠かないのですが、

何故か腹の底から笑えないのです。

その場にいる人たちも目配せしながら目じりを下げる程度・・・。



子どもの頃って、何であんなに可笑しかったのだろう。

ほんとつまらない、他愛もないことにも笑いが止まらず、

教室で先生に怒られたり、

笑いすぎて涙が止まらなくなり腹筋が攣(つ)ったり・・・。



経年変化でだんだんと感覚の角がとれ、

心も身体も丸くなってしまい、

鈍感力だけが溜まってくる・・・。

人間は加齢とともに感受性もどんどんと喪失していって、

だんだん無感動・無表情な人になって行くのかなぁ。



まあ、大の大人が子ども並みに会社の会議どきや居酒屋で

ケラケラ大声で笑い続けるのにも狂気を覚えるけれど・・・。



人はそうして少しずつ静かになってゆき、

会話もゆっくりで言葉も少なくなり、

身体の動きも太極拳のようにゆっくりゆったりと・・・。



やがて新しいことにも手を出さなくなり、

毎日決まったパターンで生きることを無意識に心がけ

窓外の景色を無言で眺めながら何時間もボーっと・・・。



そうなると、月日の過ぎるのがとても速くなります。

それこそ一週間なんか「あっ」という間に過ぎてしまう。

新鮮なことをしていないと時間はどんどん逃げてゆきます。

そしてそうなったことにも気づかない自分・・・。



そうなると女子高生の会話なんて聞き取れないですよ早口で。

やっと意味がわかったと思ったら、

彼女たちの会話は遥か彼方の話題へと移っていって・・。

まるで別の国の言葉みたい。



そんな私でも毎日必ず一回はガクガクしながら笑う場所があります。

それは井土ヶ谷から「からっぽの木」へと上る228もある階段。

もう間違いなく笑いますよ私の「膝」。


お後がよろしいようで・・・。











ふぅ




















 
 
 
 



  

Posted by ひげ at 20:14Comments(0)雑感

2013年08月09日

「夏の音」














いゃぁ、暑い。

暑い日が続きますね。

ここ数日、日中の暑さには身の危険を感じますね。

外で仕事されている人たちには頭が下がります。



私の住む場所は前後左右を緑多い公園に囲まれていて、

特に玄関先からの西側は下へ数十メートルの

緩やかな斜面の公園なので人もほとんど入らずに

自然に生えた木々が茂っています。

一方の居間の前には小庭があり、

その向こう側の公園も下りの斜面で大きな榎木や桜、

ナナカマドなどの木が枝を広げていて

日陰を作ってくれるうえに土も多く広がっているために

一雨降れば気温の下がった風が吹いてくる恵まれた環境です。



しかし職場のある大田区ではほとんどがアスファルトや

コンクリで覆われていて翌朝までビルの熱が下がらない悪循環。

水道も水ではなくてお湯となっちゃう毎夏。

もう樹木や草木の生える土無くしては住めない心持ちです。

一方、自宅周辺では今年、

蜩(ヒグラシ)の当たり年らしく、

朝方や夕刻に沢山の蜩たちが「カナカナカナ・・」と鳴きあっています。

私はこのヒグラシの鳴き声が蝉の中では一番好きで、

この声を聞くと夏も盛りだなぁと、

つい、お酒の量もふ・え・て・・・。笑



さて、夏の音って言いますと

やはり夏の甲子園、高校野球の「ガヤ」ですね。

決勝戦が終わり、野球中継の喧騒が聞こえなくなると夏も終わり。

そんな気分になります。



まだ浅き夜に風に乗って流れてくる盆踊りの音、

昼間通り過ぎるプールから流れ出てくる歓声。

夏祭りのお囃子や太鼓の音が丘の下から聞こえてくる。

季節はゆっくりと移ってゆき、

九月に入れば蟋蟀(コオロギ)の儚げに鳴く声が聞こえ出します。



近年は帰化昆虫の青マツムシが無節操な「リーリーリー」という

煩いくらいの声で鳴き出しますが、

これは嫌いだな。



蟋蟀の、特に閻魔蟋蟀の悲しげな鳴き声の方が

断然、風情があります。うん

日本では古来から虫の音を味わう文化がありますが、

外国ではあまり無いのは、

ひたすら煩い虫の音はノイズにしか聞こえないかららしい・・。



昔、父親と弟と三人で

静岡の安倍川上流に遊んだとき、

綺麗な夕焼けが暗くなりだした頃、

土手の草葉の陰から

沢山の鈴虫が鳴きだしたのを今だに覚えています。

あれは幻想的で子供心に深く刻まれた出来事でした。



季節を音で知り、

四季を音で味わう。


ほら、いま風鈴が鳴りませんでしたか??







 
 
 
  

Posted by ひげ at 20:07Comments(0)雑感