2010年12月30日

今年も残すところあと二日ばかり。





今年も残すところあと二日ばかり。



あの記録的な暑さの夏からまだ四ヶ月。

既にこの寒さから遠い記憶になりつつありますね。


人は辛いこと、耐えられらいことを乗り越えて

時間の経過とともにその「辛さの角」を

丸くする「性質」があります。

ある意味それはとても有り難い性格であり、

齢を重ねるにつけ日々その恩恵を浴びております。


それはそれで悪い事ではない。



さて、我が国の経済情勢の失速とともに、

必要以上の建築や工事によって

どんどんと景色が変わってしまうことも抑制が掛かる・・

そんな時代になりましたが、

まだまだ「ずっとそこに在ったもの」が

いつの間にか忽然と消えてしまうことがあります。



子供の頃から遊んでいた広場や山、

小さな藪だけでなく、

見慣れ親しんだ近所の古いアパートや

通学路沿いの庭に停まっていた黄色いビートル。

秋に濃い橙色の実りを実らせた柿木などなど、

その見慣れていた景色の変化は枚挙に遑(いとま)がありません。



その変化が仕事を生み、産業を活性化して

それが経済成長の名の下に「善」とされていた時代は遠く過ぎ

そろそろ、早足で走り飛び越えてきた歩幅のあいだに見逃してきた

大切なものに目を向ける時代が

ドアを叩いているような気がします。


来年はいつも、

手元不如意ながら背筋を伸ばして

希望だけは溢れていたあの若き頃に立ち返り

自分なりの歩幅を味わい・愉しんでゆきたいと思っている

今日この日でございます。













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Posted by ひげ at 11:47Comments(2)からっぽの木